( 304630 )  2025/07/04 05:16:07  
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都議選では議席ゼロだった石丸伸二氏の新党『再生の道』。参院選では議席は…… 

 

いよいよ参院選(7月3日公示、20日投開票)の火ぶたが切られる。 

 

注目は自民党と公明党の連立与党で改選前の50議席を守れるかどうかだ。 

 

50議席を割れば、自公で過半数割れとなり、政権与党は今まで以上に厳しい国会運営を迫られることになる。戦前の予想では状況は厳しく、過半数割れが濃厚という情報も。全国紙政治担当記者が語る。 

 

「6月22日の東京都議選の結果を見ても、小泉進次郎農相によるコメ価格への取り組みも一過性のものでした。むしろ最近は卸売業者を目の敵にしたことに反感が強まっている。石破首相の国民一人当たり2万円給付も評判は良くない。自民の“大物”森山裕幹事長が消費減税に異を唱え『消費税を守る』とやったのも良くなかった」 

 

自公に代わり躍進しそうなのは、玉木雄一郎氏率いる国民民主党と参政党だ。 

 

後者は都議選で3議席を獲得し、参院選では一躍ダークホースとして台頭しそう。報道各社は都議選で参政党の躍進を見抜くことができず、大恥をかいた。前出の全国紙記者は 

 

「都議選が終わったあとに部員で反省会をやった。全員が『全く予想できなかった』と頭をかいていた」 

 

という。“日本人ファースト”を標榜する参政党の公約には賛否が伴うが、勢いに乗っていることは間違いない。 

 

他方、候補者42人があえなく落選したのが石丸伸二氏(42)の『再生の道』だ。 

 

同党は参院選で10人を擁立。選挙区(東京)に出馬するのは吉田綾氏のみで、残り9人は比例出馬となる。 

 

◆自民党や立憲民主党など既存政党の“伸び悩み” 

 

代表の石丸氏は7月1日に都内で会見を行い、参院選の目標について 

 

「国政政党の要件を満たす」 

 

と語った。国政政党の要件は①現職の国会議員が5人以上いる。②選挙で得票率2%以上を達成する――のいずれかとなる。 

 

石丸氏は唯一選挙区出馬する吉田氏の応援に専念し、最も有権者の多い東京選挙区で『再生の道』の周知を図る。比例得票は東京頼みと言っていい状況で、現在の石丸氏の“力”がダイレクトに反映されることになる。 

 

そんななか、ある政党の情勢調査には衝撃的な数字が並ぶ。 

 

全国47都道府県の比例得票率で『再生の道』は東京を除いておおよそ1~1.5%ほどしか獲得できない公算が強まっているのだ。これは東京都を除けば、立花孝志氏が代表を務める『NHK党』を下回るレベルだ。 

 

頼みの東京選挙区でも比例得票率は3.5%ほど。せめて5%は取りたいところだが、現時点の有権者の反応は厳しいものがある。だが、こんな分析も……。 

 

「自民党や立憲民主党などの既存政党が伸び悩んでおり、『再生の道』も1議席獲得できる可能性が出てきた。状況によっては複数議席を獲得することもあるでしょう。もちろん、都議選で参政党の躍進を見抜けなかったように、事前調査による予測への過度の信頼は禁物。今回は石丸氏も前面に出て選挙戦を行うので、再び旋風を巻き起こす可能性は十分ある」(前出・全国紙記者) 

 

だが、懸念材料も。都議選では世田谷区で立候補した鳥海彩氏が、選挙後に離脱した。その際、再生の党での選挙戦についてX上で 

 

〈石丸氏の一部のファンの方からのバッシングが精神衛生的にマイナス〉 

 

と石丸氏支持者の一部から中傷を受けたことを明かし、話題となった。 

 

「再生の党は熱狂的な支持者が多く、心強い半面、他陣営とのトラブルを警戒する声もある。統制をとれるか否かは、選対がカタにはめないといけない。選挙に精通した人材が石丸陣営にいるのか気になるところだ」(テレビ局記者) 

 

政治評論家の有馬晴海氏によれば、 

 

「全国比例で1人、2人通れば、石丸新党の存在感は示せる。都知事選のときも全国から熱いファンが、石丸さんの応援に駆けつけていた。政治的なステージが上がっていけば、彼に期待している人たちはさらに継続して応援し続けてくれる。石丸さんが狙っているといわれる3年後の都知事選に向けて、弾みがつけられるでしょうね」 

 

と話す。 

 

先の記者会見ではマスコミとの対立姿勢は鳴りを潜め、記者とフランクなやり取りも行った石丸氏。“キャラ変”したことで、都知事選のような“風”を吹かすことができるのか――。 

 

FRIDAYデジタル 

 

 

 
 

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