( 304755 ) 2025/07/04 07:40:19 0 00 京都・宇治市 記者会見で謝罪
京都府宇治市の市立保育所で、50代の保育士が複数の1歳の園児らに対して、「泣かんとごっくんし」「泣いてもあかん」などと大声で暴言を吐くなどの心理的虐待行為や不適切な保育があったと発表しました。
宇治市によりますと、市内にある市立保育所で、去年夏頃~今年2月にかけて、1歳児のこどもを担当する50代の保育士が、泣いて給食を食べるのを渋っているこどもに対して、強い口調で「飲み込んで」「泣かんとごっくんし」「泣いてもあかん」などと言い続け、大声を出す行為を繰り返したということです。
MBSニュース
また、この保育士は、泣き止まない子どもを廊下へ連れ出し、戸外で1人で居させたほか、特定の子ども2人に対して、厳しい言動や対応を繰り返していました。さらに、去年夏ごろ、泣いている子どもの腕を引っ張り立ち上がらせようとした際、子どもが引きずられるようにして椅子から転んだということです。
今年2月に、保育所で不適切な保育が行われているとして情報提供があり、市が関係者から聞き取り調査を行っていました。市は給食の際の暴言について、「心理的虐待」、子どもを廊下へ連れ出した行為などについては「不適切保育」と認定しました。
調べに対して、保育士は「危ない場面で思わず声を出してしまった」などと話しているということです。
市は6月下旬に被害を受けた子どもの保護者へ謝罪するとともに、7月3日付で保育士を減給1か月の懲戒処分としました。
市は不適切保育を防止するガイドラインを作成するとともに、管理監督者への研修を行うなどして再発防止のつとめるとしています。
宇治市の松村淳子市長は、「市民の皆様に深くお詫び申し上げます。保育所における虐待や不適切保育は、子どもの健全な成長に与える影響も極めて甚大であることから絶対に許されるものではありません。再発防止に全力を尽くすとともに、市民の信頼回復に取り組んでまいります」とコメントしています。
|
![]() |