( 304873 )  2025/07/05 05:10:24  
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7月5日に日本で大災害が起こるというデマが香港で拡散し、多くの旅行者が日本への渡航を取りやめたため、航空運賃が異例の下落を示しています。

この影響で5600億円の経済損失が試算されています。

その原因は、漫画家たつき諒氏が見た夢を基にした本が中国のSNSで取り上げられたことです。

気象庁は、このような予知は科学的に不可能であり、デマであると警告しています。

たつき氏自身は夢を見ただけで、特定の日付を予測したわけではないと述べています。

(要約)

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「7月5日に日本大災害」香港でSNS拡散 航空運賃は異例の下落 経済損失5600億円試算 

 

 5日に日本で大災害が起こるというデマが拡散し、香港便が運休や減便するなど、影響が拡大しています。これまでに5600億円の経済損失につながっているという試算も出ています。 

 

 香港便の運賃が大きく値下がりしています。格安航空会社の成田〜香港間の片道料金はなんと4100円。燃油サーチャージや旅客税などを含めても1万4360円です。すべて込みで、往復2万9890円と異例の安値になっています。東京から新大阪の新幹線の指定席料金とほぼ同じ金額で香港に行けます。 

 

 その理由は、「日本で7月5日に大災害が起こる」というデマが中国のSNSで拡散しているためです。 

 

 そのデマのもとになっているのが、漫画家の作者が見た夢の内容を書いた本です。 

 

たつき諒「私が見た未来 完全版」飛鳥新社刊 

「日本列島の南に位置する太平洋の水が盛り上がる。その災難が起こるのは2025年7月です」 

※7月5日は夢を見た日で予知の日ではありません 

 

 たつき諒さんは、2021年7月5日に夢を見た直後、「波の帯が太平洋側へ。ズヮ〜〜っと」などと日本列島の南で波が広がっていく様子を直筆のイラストで残していました。 

 

 この内容を真に受けた人気YouTuberが取り上げたことで瞬く間に拡散。風水を信じる文化もあり、日本への旅行を取りやめる人が続出しています。 

 

 3日午後6時時点で中国のSNSのトレンドトップになっていたのは、「日本の終末予言」という言葉。 

 

中国SNS   

「7月に日本で地震が予言されています。夏休みは旅行しないことをお勧めします」 

 

 仙台〜香港間を週3往復運航する香港航空は、旅行需要の動向を踏まえ10月末まで運休する事態に。運休や減便は各地で広がっています。 

 

 専門家はインバウンド客の減少などで5600億円規模の経済的損失が出ていると試算しています。 

 

 気象庁はこのように注意しています。 

 

気象庁 野村竜一長官   

「現在の科学的知見では、日時と場所・大きさを特定した地震予知は不可能です。予知の情報はデマと考えられますので、心配される必要は一切ございません」 

 

 番組の取材に対し、たつき諒さんはこのように述べています。 

 

「私自身は、2025年7月に災難が起こるという夢を見ただけで、日付までは特定しておりません。ただ、この拡散をきっかけに、防災意識が高まったことについては良いことだと感じております」 

 

(「グッド!モーニング」2025年7月4日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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