( 304895 )  2025/07/05 05:34:02  
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記者の囲み取材で、東京新聞の望月衣塑子記者(中央右)の質問を受ける再生の道の石丸伸二代表=3日午後、東京都千代田区(鈴木健児撮影) 

 

政治団体「再生の道」の石丸伸二代表は3日、東京・大手町のサンケイビル前で参院選(20日投開票)公示後初の街頭演説に臨んだ。終了後は記者の囲み取材に応じたが、そこに現れたのが東京新聞の望月衣塑子記者だ。望月氏は炎暑の中、参政党の政策を引き合いにしながら安定的な皇位継承などの質問を重ね、石丸氏が「それは参政党に聞いて」などと答える場面もあった。 

 

■「都議選と参院選は別物」 

 

望月氏は各記者に先駆けて声をかけ、参院選に向けた意気込みを質問した。石丸氏は「何回もお伝えしている通り東京都議選と参院選は全く別物。あれはあれで全力を尽くした。これはこれで全力を尽くす。ただただその方針です」と答えた。 

 

望月氏は「都議選で40万票を集めたことを元に今回参院選でさらに頑張りたいか」と重ねて質問した。石丸氏は「めちゃくちゃ誘導されますね」と笑いつつ、「元にという意識は全くない。参院選では訴えることが全然違う。当然、選ぶ有権者の意識も違うはずだ」と答えた。 

 

望月氏は参政党や国民民主党の政策を引き合いに、外国人政策の見直しなどの質問を重ねた。石丸氏は「『日本人ファースト』って当たり前のことで、それを掲げていない政党は存在しないと思う」と前置きした上で、「それをことさら掲げる意図は何か」と疑問を投げた。 

 

石丸氏は欧州各国で右派などの勢力が伸び、中道勢力が弱くなっていることで「国体として不安定化している」と指摘。「鋭く刺さる響くフレーズ、ポリシーをほどほどにしないといけないんじゃないか。その思いもあって教育を掲げたつもりだ」と答えた。 

 

■外国人政策、皇位継承… 

 

望月氏は加えて、参政党の神谷宗幣代表の言葉をひも解きながら「(神谷氏は)違法と違法でない外国人をクリアに分け、違法でない人には(対処)すべきという言い方をした。日本は外国人労働力なくして経済が回らない」などと尋ねた。石丸氏は「神谷氏がおっしゃること以外に正解はない。違法なことはダメって、これに反対する人はいない」と答えた。 

 

望月氏はさらに、安定的な皇位継承の在り方を巡る参政党の考えを独自に解釈しながら質問を重ねようとした。石丸氏は「それは参政党に聞いてもらってもいいですか。われわれに聞いても、これという回答は出てこない」と苦笑いしながら答えた。望月氏が「少子化に対し、いわゆる一夫多妻みたいなことは、今の時代にはあり得ないという、石丸氏自身は…」と尋ねたところで、石丸氏が「これまでもそう言っていますよ」と切り返しながら質疑を終えた。(外崎晃彦) 

 

 

 
 

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