( 305140 )  2025/07/06 04:16:20  
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山尾志桜里氏の応援演説を行う漫画家の小林よしのり氏(撮影・中山知子) 

 

 漫画家の小林よしのり氏は5日、参院選(20日投開票)で大激戦の東京選挙区(定員7)に無所属で立候補した山尾志桜里元衆院議員(50)の応援に入り、都内3カ所でコラボ遊説した。 

 

 2人は親交が深く、思想信条も近い。小林氏は前日4日、山尾氏のポスター張りをボランティアで買って出たほどだった。 

 

 小林氏は、山尾氏が国民民主党に公認内定を見送られたことに触れながら「それでも国政に挑戦したいというから、じゃあ応援しようと言って、ワシは乗り出したわけです」と述べ「『おとこ気』があるところが気に入った。特に政治家では、男の中で、『この男は認められる』というスケールのでかいやつがいない。特に政治家。山尾さんはスケールがでかい」と述べ、「法律をつくれる人で、具体的に進める行動力がある。なんとか国会に送り込もう」と聴衆に呼びかけた。 一方、山尾氏は「小林よしのりさんから『おとこ気がある』とおほめの言葉をいただいた」と表情を崩しつつ、国民民主党に公認を見送られた経緯に言及。「何度も自分の心に問いかけたが、公認を取り消されても国政に戻ってこの国のために働くという信念の火は消えなかった」と述べ「今回、無所属でよかったと思えるのは、政党の奴隷になったら政治家の信念が死ぬ。そのまま議席だけ預かっても何のために国会に行っているか分からない」として「10年間の(議員の)蓄積と、みなさんと語り合ってつくりあげたこの国の国家像への思いを、そのまま勝負したい」と述べた。 

 

 また「よく『捨て身の選挙』じゃないかと言われるが、捨て身の選挙なんかじゃない、私は勝負しているんですよ。そして、この勝負には勝機はある」とも。「国民の7割から9割が賛成している女性天皇を、勇気をもって訴える国会議員がいないのは、おかしい」など、参院選で訴えている皇室と憲法改正についての持論を訴えた。 

 

 今回の出馬環境の厳しさにも触れたが「永田町のみなさんには、憲法改正を言えば左の層が離れ、女性天皇を言えば右の層が離れる。山尾さんの票はどこに残っていると言われるが、真ん中に残っている」と述べ、「1人で始まった選挙。1人の選挙だが、1人じゃありません」と周囲の支援にも触れた。 

 

 今回、東京選挙区には、全国の選挙区で最多の計32人が立候補している。 

 

 

 
 

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