( 305145 ) 2025/07/06 04:22:16 0 00 さいたま地裁=さいたま市浦和区
埼玉県川口市内で女子中学生に性的行為をして有罪となり執行猶予中、別の少女に再び性的暴行をしたとして不同意性交の罪に問われたトルコ国籍のクルド人で無職、ハスギュル・アッバス被告(22)の論告求刑公判が4日、さいたま地裁(室橋雅仁裁判長)で開かれ、検察側は「自分の性欲を満たすための身勝手な犯行で、刑事責任は重い」として、懲役10年を求刑した。判決は今月30日に言い渡される。
検察側は論告で、「被害者が中学生と知りながら無理やり暴行を加えた卑劣で悪質な犯行。被害者が受けた身体的、精神的な被害は重大だ」と指摘。「前回の事件で執行猶予と社会的更生の機会を与えられたのにもかかわらず、3カ月後の犯行であり、本件も犯行を反省するどころか証拠隠滅工作を図っている」などと述べた。
弁護人は最終弁論で、被告が「被害者の年齢を知らなかった」「同意があった」などと公判での主張を繰り返し、「被告は無罪であります」と述べた。
また、被告が犯行当日について妻に「一日中、一緒にいたことにしてほしい」と口裏合わせを頼んだことについて、「被告は外国人であって、思慮が足りなかったという事情がある。この点は被告も十分反省している」と述べた。
ハスギュル被告は、黒い丸首シャツに黒いジャンパー、黒いジャージー姿。トルコ語の通訳を介し求刑を告げられると、傍聴席を一瞥した。最終意見陳述ではトルコ語で「被害者が何歳か本当に知らなかった。無理やり何かをしたことはない」とだけ述べ、最後まで反省の言葉は聞かれなかった。
起訴状によると、ハスギュル被告は少女が16歳未満と知りながら、昨年9月13日夜、川口市内のコンビニ駐車場に止めた車内で性的暴行を加えるなどしたとしている。
不同意性交等罪は5年以上の有期拘禁刑。被害者が16歳未満の場合は同意があっても罪に問われる。被告は昨年5月27日に県青少年健全育成条例違反罪で懲役1年、執行猶予3年の判決を受け翌6月11日に確定、執行猶予中だった。
|
![]() |