与野党の8党首が6日にフジテレビの番組に生出演し、参院選の主張を発表した。

テーマは「外国人の不動産購入」で、規制の必要性に関する意見が交わされる中、れいわ新選組の大石晃子衆院議員が司会者の指名順に不満を表明した。

自民党や立憲民主党などが規制を支持する中、最後に指名された大石氏は、自らが最初に手を挙げたのに最後になったことに疑問を呈し、「番組制作の意図を感じる」と訴えた。

松山解説委員は意図がないと反論し、議論は続いたが、大石氏はその後も指名されないまま時間が切れ、ぶぜんとした表情を見せた。

（要約）

れいわ新選組の大石晃子衆院議員（2023年10月撮影） 

　与野党8党首は6日、フジテレビ系「日曜報道　THE PRIME」（日曜午前7時30分）に生出演し、参院選（20日投開票）で訴える党の主張をアピールした。最初のテーマとなった「外国人の不動産購入」をめぐり、規制の是非や課題について各党が主張を繰り広げる中、れいわ新選組の大石晃子共同代表が、司会者の指名順について不満を口にする場面があった。 

　規制が「必要」とした自民党、公明党、立憲民主党、日本維新の会、国民民主党、れいわ新選組の7党の中から、キャスターを務めるフジテレビ解説委員の松山俊行氏が最初にコメントを求めて指名したのは、参政党の神谷宗幣代表。「まず、外国人に非常に厳しい立場を主張される神谷代表から」と発言を求めた。 

　その後、共産の田村智子委員長、自民総裁の石破茂首相、国民民主の玉木雄一郎代表、立民の野田佳彦代表、維新の吉村洋文代表、公明の斉藤鉄夫代表と回答が続き、大石氏は最後に指名を受けた。 

　大石氏は見解を述べる前に「まず最初に言わせてもらっていいですか」と前置きし「外国人の不動産規制に賛成の人は手を挙げて、という話で、私は1番目に手を挙げたのに、最後に当たって。最初に、外国人についてしっかり言うてくれそうや、いう神谷さんに当てて、手が挙がっていない共産党の田村さんに、って。結局、こういう番組づくりの中で、しっかり外国人の悪口を言うてもらおう、みたいな番組作りをしているんじゃないかなと感じました」と、強い不満を述べた。 

　この大石氏の発言に、松山氏は「そういう意図はないです」と反論。大石氏に「（外国人への）悪口ではない」などの反論が飛び交い、神谷氏は「それは失礼ですよ」と指摘した、 

　元大阪府職員の大石氏は、物価高対策をめぐり、現大阪府知事の吉村氏の主張にも「ちょっと言わせてもらっていいですか？」として、大阪府の対策に対する持論を主張。最終盤で、参院選後の政権の枠組みがテーマになった際には、大石氏は挙手をするも指名されず、キャスターを務める梅津弥英子アナウンサーが「あと10秒ほどです。すみません。お時間になってしまいました」とコーナーを締める形になった。 

　ぶぜんとした表情の大石氏に、梅津アナが「すみません。時間切れとなってしまいました、申し訳ございません」とさらに理解を求める場面も放送された。