( 305610 )  2025/07/08 02:59:17  
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参政党の神谷宗幣代表の発言に抗議する有権者ら=横浜市中区で2025年7月6日午後6時25分、矢野大輝撮影 

 

 参政党の神谷宗幣代表が参院選公示日の3日、東京都内の演説で「高齢の女性は子どもが産めない」と述べたことなどに対し、神奈川県内で抗議活動が相次いでいる。6日には横浜市のJR桜木町駅前で市民による緊急集会が開かれ、参加者らは「女性の価値を産むか産まないかで差をつけてはいけない」と批判した。 

 

 ジェンダー平等の実現などに向けて活動する武井由起子弁護士ら有志が主催した。県内外から150人ほどが集まり、「少子化を女性のせいにするな」「選挙を差別に利用するな」などと書かれたプラカードを掲げた。 

 

 集会では、さまざまな理由で子どもを授かれない女性や妊娠・出産を望まない女性も発言した。ある参加者は「産む・産まないの選択が自由にできる社会が大切だ」と訴えた。 

 

 神谷代表は3日、東京都内で「今まで間違えたんですよ、男女共同参画とか。女性の社会進出は良いことだが、子どもを産めるのも若い女性しかいない」などと述べていた。 

 

 また、参政党は「日本人ファースト」を掲げ、外国人流入の規制などを訴えている。ヘイトスピーチを監視するため集まる「川崎駅前読書会」のメンバーは5日午前、JR川崎駅前で、こうした主張に対して抗議の声を上げた。読書会メンバーの高畠修さん(73)は「共生社会を進めるのではなく、社会を分断している。差別や排外主義の広がりを許してはいけない」と話した。【矢野大輝】 

 

 

 
 

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