( 306565 )  2025/07/11 05:06:36  
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鶴保発言に「アウト!」を連発して批判する山本一太知事=10日、群馬県庁 

 

自民党の鶴保庸介参院予算委員長が参院選の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことに、群馬県の山本一太知事は10日、「アウト! かばいようがない」と「1人区で1、2議席は吹っ飛ぶ」と語った。定例会見での質問に答えた。 

 

山本知事は被災地の犠牲者や現状を述べた上で「胸を痛めない日本人はいないはず。どう考えても、あの表現は出てこない」。さらに、時に薄ら笑いを浮かべた鶴保氏の謝罪会見にも「ふてくされているように見える。発言の重みがわかっていない」とし、「アウト」を連発した。 

 

参院選への影響でも、勝敗のカギを握る「1人区で必死に戦っている候補は全員、激怒していると思う」と述べた。アウトの具体的意味を問われると、「それは鶴保さんご自身が決めること。ただ党としてきちんと対応しないと、大変なことになる」と語った。 

 

一方、群馬県の桐生市役所新庁舎建設工事をめぐる入札妨害事件で、さいたま地検は9日、群馬県議の相沢崇文容疑者(49)ら3人を公競売入札妨害の罪で起訴した。山本知事は「改めて重く受け止める」とし、「何度も言ってきたが、県民はこの事件に心底怒っている」。参院選への影響も深刻とみて「頑張っている自民党候補には気の毒だが、人は言葉だけでは信用しない。行動で示さないと有権者の不信感はぬぐえない」と語り、党県連などの具体的な行動の必要性を訴えた。 

 

また、山本知事は同事件で幹部や役員が起訴された「関東建設工業」と「グンエイ」(ともに群馬県太田市)の両社長から政治献金60万円、グンエイからパーティー券26万円(いずれも令和4、5、6の3年分)の計86万円を受け取っていたことがわかったと公表し、返還するとした。 

 

自身の政治資金管理団体の収支報告書から判明したといい、「違法性は一切ないが、道義的観点から返還することが適切と判断した」と語った。 

 

 

 
 

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