( 306810 ) 2025/07/12 04:46:29 0 00 参院選東京選挙区に擁立した公認候補の応援演説を行う国民民主党の玉木雄一郎代表(撮影・中山知子)
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、東京都内で街頭演説し、自民党が参院選(20日投開票)の公約に盛り込んだ物価高対策としての国民への給付をめぐり、石破茂首相が10日、1回だけに限らない可能性を示唆した発言に怒りのツッコミをした。「日本の財政状況は、ギリシャより悪かったんじゃないの?」と怒気をまじえた声で疑問視した。
与党は参院選公約に、国民1人あたり一律2万円の給付と、住民税非課税世帯の大人と、子どもには2万円を追加すると掲げている。一方、石破首相は10日のBSフジ「プライムニュース」に出演した際、「(給付を)いつまで続けるかは申し上げない」と述べ、給付が今回だけにとどまらないとの認識を示唆。SNSでは、再び「バラマキ」批判が拡大する事態になった。
首相は11日の山形市での街頭演説でも、「物価上昇が賃金上昇を上回る時期があり、その間、困っている人に重点的に手当てするのが給付金だ」と述べ、給付が1回にとどまらない可能性をあらためて示した。
玉木氏は「歳出と歳入をもう少し見直せば、みなさんにお戻しできるお金はきちんとつくれる。我々は税収の上振れ分を国民のみなさんにお戻ししようと、岸田総理にも石破総理にも言ってきたが、必ず返ってくる答えが『税収の上振れを国民のみなさんにお戻しするような財政状況にはない』『日本の財政状況はギリシャより悪い』ということ」と主張した。
さらに「(6月の)私との党首討論で(石破首相は)同じことを言って、その2日後に税収の上振れを使って国民のみなさんに全員2万円を配ると言ったんですよ。おかしくないですか? これ」と指摘した。
その上で、石破首相の10日の発言に言及。「しかも昨日、1回じゃなくて、もう1回配るかもしれないって。ギリシャより悪かったんじゃないの? 税収の上振れを配る余裕ないって、言っていたんじゃないの?」と、石破首相の発言に怒りのツッコミをしながら「勝手すぎませんか? みなさん」と呼び掛けた。
玉木氏は、一律2万円給付について「『みなさん困っていますよね、じゃあ2万円をくれてやろう』という上から目線。でもそのお金って、だれのお金ですか? 石破さんのお金でも自民党のお金でも公明党さんのお金でもない。汗水流して働いて、そこから払っていただいている納税者のみなさんのものじゃないですか?」と主張。「税収の上振れがあるなら(税金を)取って配るのではなく、最初から取らない。みなさんの懐に残す減税で、お戻しするのが筋だ」と、党の主張も訴えた。
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