イラン核合意は、2015年にイランと国連安保理常任理事国を含む6カ国によって締結され、イランのウラン濃縮活動を制限する代わりに経済制裁の解除が約束された。しかし、2018年にトランプ政権が合意から離脱し制裁を再開したため、イランは高濃縮ウランの製造を開始。2023年4月から米イラン間で核開発に関する協議が始まったが、進展を見ずにイスラエルと米国がイラン攻撃を実施した。 (要約)
イラン核合意 イランと国連安保理常任理事国など6カ国が2015年に結んだ合意。核兵器開発に必要なウラン濃縮活動を大幅に制限する代わりに、欧米側が経済制裁を解除するなどの内容を取り決めた。しかし、第1次トランプ米政権は18年、合意から一方的に離脱して制裁を再開。反発したイランは高濃縮ウランの製造を始めた。米イラン両政府は核開発を巡る協議を今年4月から開始したが、進展を待たずにイスラエルと米国はイラン攻撃に踏み切った。(時事)