( 307371 ) 2025/07/14 05:46:24 0 00 7月7日、記者会見で辞任を表明する静岡県伊東市の田久保真紀市長
「こんな面白いネタは年に数回しかない。視聴率も抜群にいい」
そう話すのはワイドショーのデスクだ。
静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)の学歴詐称疑惑が世間を騒がせている。田久保市長は伊東市議を2期務めた後5月に市長選に立候補。現職市長をわずか1800票差ほどで破り当選した。
ちなみに現職だった小野達也氏は、静岡県立焼津水産高校卒業だ。ひょっとすると田久保市長と最終学歴は同じ高卒の可能性もある。
田久保市長は約42億円の新図書館建設計画に反対し、”ハコモノ”政治からの脱却を提唱。さらに「伊豆高原メガソーラー」計画(約43ha、12万枚パネル)にも強く反対し当選した。利権から解放された透明で公正な“クリーン”な政治を目指し、市民サービス(医療・福祉・子育て・教育)に力を入れる“市民ファースト”がウケた。
しかしクリーンな印象は一瞬で吹き飛んだのだ。「東洋大学法学部卒業」と書かれていた広報誌に対し、匿名の“怪文書”が市議らに届いた。
《東洋大学卒ってなんだ! 中退どころか除籍だったと記憶している》
《こんな嘘つき、卒業証書の偽造にはご注意を》
と書かれており、騒動に発展した。
当選後に、議長、副議長に“卒業証書”を持参した田久保市長だが
「最初、市長が『これが証書とアルバムです』と持ってきて、パッと開いて閉じられちゃったから、議長が『いやいやいや』と言って、もう1回パッと開いて、また閉じられた」
とチラ見せしかしてくれなかったと副議長は明かしている。後日、本物の東洋大学の卒業証書を見て一瞬でニセモノだと分かったという。
7月2日の会見では
「6月28日に東洋大学に出向き確認すると、卒業はしておらず“除籍”だったことが判明した」
と明かした田久保市長。では議長らにチラ見せした“卒業証書”はなんだったのか。
◆「ウソをついているかもしれない」という疑いが
そこに明確な答えはなく、田久保市長は“あれは卒業証書でした”と主張する。しかし二度と現物は持ってくることはできないという状況だ。
「最初の会見では笑顔も時折見せながら、“恥ずかしい”と言いながら話していた。最初は静岡のローカルの話なので、扱うかどうかも迷いましたが、会見を見て“これは跳ねる!”と確信しましたね」
そう話すのは、民放のワイドショーデスクだ。
「ツッコミどころが満載でウソをついていることが濃厚だったが、一切証拠を出せず、“テヘペロ”といった感じで質問をかわしていった。だからこそのモヤモヤがあり、“なんかムカつくな”と思った視聴者は多かったと思う。こういったイラだちは白状するまで許さないという感情につながり、視聴者は食いつく。何度か放送していますが、毎回視聴率がポンと1%ほど上がっています。ああいったウソをついているかもしれないという人物はテレビマンの“大好物”です(笑)」(同・ワイドショーデスク)
田久保市長は7月7日に二度目の会見を開き、辞職して出直し市長選に臨むことを発表した。選挙には億単位の税金が投入される。ウソをついていた疑惑を解消しないまま、民意に委ねることにしたようだ。これは兵庫県の斎藤元彦知事の出直し選にも似ている。
元ニュースキャスターの辛坊治郎氏は7月8日、Xに田久保市長の会見の画像を貼り付け
〈「東大」ならともかく、「どうでもいいじゃん」と言ったら、ムッチャ怒られた〉
と投稿。実業家の堀江貴文氏も同日、
〈Fラン私大の学歴詐称なんかどーでもいいだろ〉
と投稿すると一部ユーザーから反論が巻き起こるなど、ネット上でも関心が高い。
本当に市民のためを思って政治をすれば学歴など関係ないだろう。高卒でも立派な政治家はたくさんいるし、田中角栄元首相は小学校しか卒業していない。
“チラ見せ”した卒業証書の入手経路や出直し選挙など、まだまだワイドショーの話題になりそうな伊東市長。彼女の動向から、しばらく目が離せない――。
FRIDAYデジタル
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