( 307456 )  2025/07/14 07:20:31  
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フォンデアライエン委員長=AP 

 

 【ブリュッセル=秋山洋成】欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は13日の記者会見で「米国への報復関税の発動は8月初旬まで延長する」と述べた。米国は12日、EUに対し、8月1日から30%の関税を課すと書簡で通告しており、EUの対応が注目されていた。 

 

 EUは米国の鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税への対抗策として、210億ユーロ(約3兆6000億円)相当の報復関税を打ち出している。4月からの発動は停止し、7月14日に発動停止の期限を迎える。 

 

 フォンデアライエン氏は報復措置をとらず、8月までの交渉合意に全力を注ぐ考えだ。ただし、交渉が不調に終わることに備えて、「更なる対抗措置を準備し続ける」とも述べた。 

 

 7月14日には、EU加盟国の閣僚級が集まり、米国への関税対応を協議する。8月までの交渉を優先し、報復関税は行わないことで一致する見通しだ。 

 

 

 
 

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