( 307581 )  2025/07/15 04:34:50  
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参議院選挙7月20日投開票 

 

 参政党は14日、公式サイトで、12日に放送されたTBS系「報道特集」(土曜5時30分)の内容への抗議に対し、同番組から寄せられた回答書とする文面を公開した。 

 

 番組側の回答書とした文面では、内容について「参政党が支持を伸ばす中、各党も次々と外国人を対象とした政策や公約を打ち出し、参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や人権問題に取り組む団体や専門家などの声を中心に問題提起したもの」と説明。「有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性があると考えております」と、放送内容に理解を求める言葉が記された。 

 

 同党は「本質的な問題点には一切触れない回答」として、BPOの放送人権委員会に申し立てを行う意向を表明した。 

 

 12日の「報道特集」では、参院選の争点に外国人政策が浮上していることを特集。その中で、参政党が急速に支持を伸ばしているとした上で、神谷代表が街頭演説で「日本人ファースト」をキャッチコピーとして訴えている様子を映した。さらに「外国人が優遇されている」などと強硬に主張しているとした。一方で「日本人ファースト」という言葉について、専門家が「差別の扇動。差別用語を一切使わずに差別をあおる」と指摘し、「『日本人ファースト』が支持層に対して排外主義、ヘイトスピーチをあおる効果。これは当然、言っている側も分かってないわけがない」と解説したコメントなども報じていた。 

 

 また、山本恵里伽アナウンサーは「外国人政策が争点に急浮上する中で、これまではそこまでは注目されていなかった強硬な主張が急に支持を集める、であるとか、社会が決して受け入れてこなかった、排外的な、差別的な言葉がSNSで拡散していく。そういった現実に、正直すごく戸惑いを感じています。実際に外国籍の人と全くかかわらずに生活をしている人って、実はほとんどいないと思うんですよ。学校の友達だったり、職場の同僚だったり。自分の1票がひょっとしたら、そういった身近な人たちの暮らしを脅かすものになるかもしれない。これまで以上に想像力をもって、投票しなければいけないと感じています」とコメントしていた。 

 

 ◇  ◇  ◇ 

 

 ▽参政党の発表全文 

 

 令和7年7月12日にTBSテレビ『報道特集』で放送された特集企画「外国人政策も争点に急浮上~参院選総力取材」は、当党の外国人政策について、著しく公平性・中立性を欠いた内容でした。 

 

 これに対し、当党はTBSに対し、放送内容の可及的速やかな検証と訂正を求める申入書を提出しました。しかし、TBS側からは以下の通り、「公益性・公共性のある報道である」として、構成の公正性や取材姿勢の偏りといった本質的な問題点には一切触れない回答が寄せられました。 

 

 極めて遺憾ながら、こうした対応により、当党と放送事業者との間で、BPO放送人権委員会の申立要件にあたる「相容れない状況」が生じたと判断し、正式に同委員会への申立てを行うことといたしました。 

 

 当党は今後も、政治的公平性を損なう報道に対して毅然と対応し、民主主義の根幹である言論の自由と公正な報道の確保を強く求めてまいります。有権者の皆様におかれましても、引き続き本件にご注目いただけますようお願い申し上げます。 

 

 ■報道特集回答 

 

 申立書への回答をお送りします 

 

 今回の特集は、参政党が支持を伸ばす中、各党も次々と外国人を対象とした政策や公約を打ち出し、参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や人権問題に取り組む団体や専門家などの声を中心に問題提起したものです。 

 

 この報道には、有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性があると考えております。ご理解いただきますよう宜しくお願い致します。 

 

 2025年7月14日TBSテレビ「報道特集」 

 

 

 
 

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