( 307741 )  2025/07/15 07:41:06  
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テレビ西日本 

 

福岡市の自宅で今年1月、当時7歳の娘を殺害した罪に問われている母親の裁判です。 

 

母親が犯行当時の心境について法廷で語りました。 

 

福岡地裁で14日行われた被告人質問でのやり取りです。 

 

◆弁護側 

「急に闇に落ちた?」 

 

◆福崎純子 被告 

「急にあっ死のう、と周りが見えず死ぬ準備ばかりしていた」 

 

こう答えたのは殺人の罪に問われている福岡市博多区の無職、福崎純子被告です。 

 

送検される福崎被告(今年1月、博多警察署) 

 

起訴状などによりますと福崎被告は今年1月、福岡市の自宅マンションで、娘の心菜(ここな)ちゃんがつけていた人工呼吸器を外し、窒息死させたとされています。 

 

心菜ちゃんは生まれた時から国指定の難病「脊髄性筋萎縮症」を患い、人工呼吸器をつけて生活していました。 

 

初公判(11日、福岡地裁) 

 

福岡地裁で11日に開かれた裁判員裁判の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた福崎被告。 

 

14日の法廷(スケッチ) 

 

14日は被告人質問がありました。 

 

法廷で福崎被告は、事件の2日前に夫から心菜ちゃんの介護の手伝いを初めて断られたことや、親族からこれまで言われた心無い言葉を思い出し犯行に至ったことを明かしました。 

 

◆福崎被告 

「実の父が、心菜が大きくなってきて盆や正月に会いに行かせた時に『大きくなったね』と声をかけて欲しかったが、ため息をついて『これからどうするね』と言われて、このまま心菜は生きたらだめなのか、心臓をえぐられたような感じになった」 

「数年続いていたが、それが込み上げてきた」 

「『心菜のことはいらない存在なんだって』暗いトンネルに落ちたみたいな感情になって、心菜はいない方がいいんだったら私も生きる意味がないとなって一緒に死のうと」 

 

犯行後、福崎被告は亡くなった心菜ちゃんを腕に抱いたまま自殺を図ろうとしましたが、家族が異変に気づき病院に救急搬送されました。 

 

◆弁護側 

「今は事件を起こしたことをどう思っている?」 

 

◆福崎純子 被告 

「信じられないことをしました。心菜に会いたいです。風呂入れたり、オムツ変えたり、きれいな足をストレッチしたり、ほっぺたをぎゅっとしたり、とにかくあの生活に戻りたいです」 

 

福崎被告は時には涙ながらにこう述べました。 

 

裁判は15日に福崎被告への求刑が行われ、判決は18日に言い渡される予定です。 

 

テレビ西日本 

 

 

 
 

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