( 307791 )  2025/07/16 03:16:51  
00

参政党・神谷宗幣代表 

 

 参政党の神谷宗幣代表(47)が15日、BS日テレ「深層NEWS」(月~金曜後6・58)に出演し、トランプ米政権との関税交渉について持論を述べた。 

 

 トランプ米大統領は貿易相手国・地域別に課す「相互関税」について、8月1日から日本製品には25%をかける方針を表明。交渉の期限が迫る中、トランプ氏は13日、日本や韓国、欧州連合との交渉を巡り「彼らは急速に方針を変えつつある」と述べたが、具体的な内容は言及しなかった。 

 

 神谷代表は、日本政府が「関税のパーセンテージの交渉をしている」と見ていたと言い、「それは違うんじゃないかとずっと言ってきた」と持論を展開。「トランプさんは世界全体の政治のルールを変えようと考えている。彼がどういう新しいルールで世界の政治を動かそうと思っているのかをしっかり把握して、今までやってきたDEI、脱炭素政策、移民の受け入れとか彼は全部ひっくり返している。それを“トンデモだ”と言う人もいるが、私はちゃんとした哲学があると思っているので、日本はパートナーとして一緒にやれるという方向性を示していけば関税でも折り合いがつく、条件交渉できるだろうと。そういうふうに切り替えてくださいとずっと言っていた」とトランプ氏の考えに理解を示した。 

 

 「アメリカ・ファースト」をスローガンとするトランプ大統領に対し、参政党は参院選(20日投開票)で「日本人ファースト」を掲げている。 

 

 共通点を聞かれた神谷代表は「どこの国も自国ファーストであるべきだと思っている。お互いの国益をぶつけ合いながら、協力もしないといけないから単に強いところに合わせるのではなく、それぞれの国が主権を主張し自分たちの国益を主張し合いながら折り合いをどうつけるか」と自身の考えを説明。「トランプさんにはこびて交渉してもだめだと思う。自分たちはこういう哲学でこういう政治をやりたい、あなたの考えも分かる、だからこういうディールができないか、という話の持っていき方を私だったらします」とトランプ氏との向き合い方を語った。 

 

 6月の米軍によるイラン核施設攻撃についても「細かい条約を見たら違反はあるが(イスラエルとの紛争を)止めたということが大事。大きな戦争に発展させなかったことが大事」と肯定。 

 

 日本テレビ解説委員長の伊佐治健氏から「世界が力による支配によって変わっていく、そういう懸念はないか」と質問されると、「それは昔から力でやってますよ。大東亜戦争だって力で負けているわけですから」と神谷氏。「大東亜戦争?」と聞き返す伊佐治氏に「はい」とうなずき、「いつの時代も力で政治は行われていて、今まで力を使わずに政治をやってきたわけではないので。いつの時代も力、お金、交渉。すべてテーブルの上に乗せて交渉されてきたと思うので、トランプさんが特異なことをやっているとは思わない」と述べた。 

 

 神谷代表はこの後もロシアのウクライナ侵攻についての発言で「戦争には必ず両方に言い分がある。大東亜戦争もそうです。日本にもアメリカにも言い分がある」とも話した。 

 

 番組には日本維新の会政調会長の青柳仁士氏、公明党政調会長の岡本三成氏も出演した。 

 

 

 
 

IMAGE