( 307801 )  2025/07/16 03:29:14  
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参政党の神谷宗幣代表。「参政党は親露派ではない」としている 

 

 参政党の神谷宗幣代表は2025年7月15日、同党公認で参院選(7月20日投開票)東京選挙区に出馬している、さや氏がロシアのプロパガンダメディアの取材を受けたことについて、Xを通じて見解を示した。 

 

■コミュニティノート「背後にロシア政府の関与がある」 

 

 「シンガーソングキャスター」として活動するさや氏は、歌手活動のかたわら、インターネット保守系メディアにてMC・コメンテーターを務めてきた。 

 

 波紋を広げているのは、ロシアの通信社「Sputnik(スプートニク)」日本語版が14日に公開したインタビュー動画だ。 

 

 スプートニクはX上で、「これまでのキャリアやチャンネルの司会者になるまでの経緯、そして政治家への転身を決意した理由などについて語った」として、さや氏に関するインタビュー動画を公開した。 

 

 これに対し、Xのコミュニティノートでは「『Sputnik』は通常のニュースメディアを装っていますが、実態はロシア政府の傘下で、ロシア政府の意向に添ったニュースを発信するプロパガンダ機関です。本ニュースで参政党が好意的に取り上げられていますが、背後にロシア政府の関与があることに注意が必要です」との注釈が付された。 

 

 スプートニクはロシア政府の意向が色濃く反映されるメディアとして知られ、16年のアメリカ大統領選挙では選挙への介入を理由に当時のツイッター社より広告出稿を禁じられた。EUでは21年2月以降、フェイクニュースや陰謀論の配信を理由に禁止措置がとられており、グーグルもEU域内の検索結果から同社のコンテンツを削除している。 

 

 一般財団法人情報法制研究所の山本一郎氏は15日、「参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ」と題したnote記事を公開。ロシア政府による情報工作の可能性を指摘した。 

 

 山本氏は、政治関連の誤情報を拡散するボット(インターネット上で自動化されたタスクを実行するアプリケーションソフトウェア)の存在について、「陰謀論界隈と結びついて、政権批判の具になっている」などと主張。 

 

 さや氏のインタビュー動画についても、「日本社会の分断を狙うロシア政府にとって価値のある内容になっている」としていた。 

 

 

 こうした批判を受け、参政党の神谷代表は15日、X上に見解を投稿。 

 

 「参政党の勢いをとめられないと考えたのか、『参政党の躍進の裏にはロシアの工作がある』という、まさに陰謀論が出てきました。参政党が議席を伸ばした後に叩くためのネタの仕込みですね」と反論した。 

 

 さらに、「本当にトランプ大統領みたいになってきましたよ。まさに彼が仕掛けられたロシアゲート事件と同じ構図。印象操作」とし、「参政党は親露派ではないし、ロシア政府の応援も受けていませんからね。これこそファクトチェックしてくださいよ?」と訴えた。 

 

 外交方針については「参政党は国益を最優先に全ての国と外交交渉します」と主張。 

 

 問題視されているスプートニクの取材対応については、「私も広報部も許可を出していません」。 

 

 「現場と党の末端の職員が勝手にやってしまったので、その職員には厳しい処分を下しました」と明らかにした 

 

 また、「これまでもこうしたことが何度もあり、私は処分を下します。すると切り捨てられた、独裁だ、と叩かれます。理不尽ですが、組織を守るためには必要なことです」とも主張した。 

 

 

 
 

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