( 307824 )  2025/07/16 03:57:39  
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埼玉県警がオウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚の妻(66)と次男(31)が住むマンションを家宅捜索し、数千万円の現金を発見した。

妻と次男は教団の後継団体「Aleph(アレフ)」には所属していないが、次男が後継者として推されているという情報がある。

公安当局は資金の出所について調査を進めており、過去に妻がアレフから絵画の使用料として約40万円を受け取っていたことがあり、資金支援の疑いがある。

また、松本元死刑囚は次男を後継者に指名しており、家族間では内部対立も生じている。

アレフは教団による事件の賠償金支払いにも応じていない。

(要約)

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埼玉県警が家宅捜索した、オウム真理教元代表の松本智津夫元死刑囚の妻の自宅=7月、同県越谷市 

 

 オウム真理教元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚=2018年に刑執行=の妻(66)と次男(31)が暮らすマンションを埼玉県警が4月に家宅捜索し、現金数千万円を発見していたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。 

 

  

 公安調査庁や関係者によると、妻と次男は教団の後継団体「Aleph(アレフ)」に所属していないが、アレフは次男を松本元死刑囚の後継者として「教祖」に据えようとしているとされる。次男の動向や妻側への資金援助などについて警戒を強める公安当局は、現金の出所の解明を急ぐ。 

 

 捜査関係者によると、公安庁は3月、妻と次男が暮らす埼玉県越谷市内のマンションに団体規制法に基づく立ち入り検査をしようとしたが、妻側は応じなかった。 

 

 公安庁から告発を受けた県警は4月中旬、同法違反容疑でマンションを家宅捜索。室内から複数箇所に小分けに保管されていた現金計数千万円を発見したという。 

 

 公安庁は00年の観察処分決定以降、アレフなど後継3団体への立ち入り検査を計約600回実施しているが、妻や次男の拠点を対象としたのは異例とみられる。 

 

 妻とアレフを巡っては02~06年、妻が描いた絵画の使用料としてアレフが毎月約40万円を妻側に支払っていたことが明らかとなっている。06年以降も資金提供は続いているとみられ、公安当局は、アレフが実質的に妻側の生活を支えている可能性もあるとみている。 

 

 同庁などによると、松本元死刑囚は存命時、次男を後継者の一人に指名していた。アレフでは13年以降、元死刑囚の妻が次男を教団に復帰させようとする動きに三女らが反発し、幹部間の内部対立に発展。15年ごろに一部信者が「山田らの集団」として分派した。 

 

 アレフを巡っては、地下鉄サリン事件など教団による一連の事件の被害者らへの賠償金約10億2500万円の支払い命令が最高裁で確定しているが、アレフ側は応じていない。  

 

 

 
 

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