( 307851 )  2025/07/16 04:28:43  
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参院選の争点に難航「関税交渉」急浮上 総理「なめられてたまるか」発言に野党反発 

 

 参議院選挙の終盤戦に入り、有権者の関心が高まってきているのが「関税交渉」を巡る議論です。トランプ政権との交渉が難航するなか、石破総理のあの発言に対し、野党が激しく反発しています。 

 

自民党 石破茂総理大臣 

「これは国益をかけた戦いです。なめられてたまるか。言うべきことはたとえ同盟国であっても、正々堂々言わなければならない」(9日) 

 

 トランプ政権に対して「なめられてたまるか」とたんかを切った石破総理。日本への相互関税を25%に引き上げると通知された今月7日以降、参議院選挙の争点に浮上しています。 

 

 参議院選挙で有権者がどのような争点に関心を持っているのか、SNSのX上での投稿を分析すると「外国人問題」「消費税」「減税」に続いて、7日以降は「関税」が急上昇しています。 

 

 これまでの「関税協議」について自民党は…。 

 

自民 石破総理 

「アメリカの人たちの雇用を生み出しているのは日本。それを忘れてはいけない。日本はアメリカ相手に正々堂々、国益を守る。そういう交渉をいたしてまいります」(4日) 

 

 トランプ政権の一方的な要求に対して、日本政府は「粘り強く交渉を続けている」と評価する声もあります。連立与党を組む公明党も…。 

 

公明党(番組の取材に対し) 

「アメリカとの難しい交渉にあって、日本の国益を守るために、粘り強く交渉にあたってきたと受け止めています。そのうえで、石破総理にはトランプ大統領とのトップ会談で局面を打開して頂きたい」 

 

 一方、野党側は「あまり評価しない」という見解です。 

 

立憲民主党 野田佳彦代表 

「4月以降、7回も赤沢大臣が訪米して一体、何やってたんでしょうか。ゴールが遠のいていく、ハードルが高くなっている。交渉がうまくいっていない証拠じゃありませんか」(9日) 

 

日本維新の会(番組の取材に対し) 

「相互関税24%に1%上乗せされた25%がアメリカより通告された。赤沢大臣が7回も訪米してきたが、相互の理解が深まらず、交渉がうまく進んでいないと判断し、あまり評価しない」 

 

参政党 神谷宗幣代表 

「(アメリカから)日本は全然、俺たちを考えてくれてないからダメよって言われているわけです。消費税やめればいいんじゃないですか。輸出還付金なくしましょうよ。それだけで、だいぶ変わってきますよ」(8日) 

 

 国民民主党の玉木雄一郎代表は、外交の難しさを理解しつつも、石破総理の「なめられてたまるか」発言に苦言を呈しました。 

 

国民 玉木代表 

「困難な交渉になっていると思います。交渉は厳しくやったらいいと思いますけど。私も外交官やっていましたが、外では相手国や交渉相手に対して、敬意をもって冷静な発言をすることが必要。国内向けで強い言葉を発しても、かえって交渉にマイナスになる。国益に反する可能性があるので、慎重に発言いただきたい」 

 

 

 共産党、れいわ新選組、社民党、日本保守党は「評価できない」という見解です。 

 

共産党(番組の取材に対し) 

「“アメリカいいなり”の対米外交の延長線上では、トランプ政権の無法な圧力をはね返すことはできません。トランプ政権の国際ルールを無視した横暴に断固抗議し、改めて無条件での完全撤回を強く求めるべきです」 

 

れいわ新選組(番組の取材に対し) 

「今、東南アジアやグローバルサウスの国々も高関税をかけられている。アメリカとの1対1の個別交渉ではなく、それらの国々と団結して、1対多国間で交渉していく大転換が必要」 

 

社民党(テレビ番組に出演した際) 

「トランプ関税を見てみると『対等な関係にはないな』ということが露呈した。やっぱり対等な関係・立場をしっかりと示すように、強気で交渉に臨んでいただきたい」 

 

日本保守党 百田尚樹代表 

「石破さんは一生懸命、交渉していきますとか当たり前やろ。何とか交渉して関税下げてもらいます。そんなことしか言わないでしょ。それを延々とずっと聞かされるんです」(7日) 

 

(「グッド!モーニング」2025年7月15日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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