( 308049 )  2025/07/17 03:18:30  
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神谷宗幣代表が率いる参政党は、次期総選挙での与党入りを目指しているが、内部では深刻な問題が露呈している。

元秘書の自殺や、神谷代表によるパワーハラスメントの疑いが浮上しており、それに関連して元秘書Bさんが党を訴えられる事態に。

Bさんは、他の秘書たちも同様の圧力を感じている可能性があるため、Aさんの自殺について発言する意を持っていた。

参政党はこれに対して、訴訟を通じた反論を続けているが、問題はさらに広がっており、神谷代表には女性スタッフとの不適切な関係についての疑惑も報じられている。

これらの問題は、参政党の信頼性や運営に深刻な影響を及ぼす可能性がある。

(要約)

( 308051 )  2025/07/17 03:18:30  
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神谷宗幣代表 

 

 参院選の台風の目となっている参政党。神谷宗幣代表(47)は街頭演説で次期総選挙後には「与党入り」と語るなど、乗りに乗っている。だが、内部はゴタゴタ続き。実は、言論封殺とも言われかねない異例の裁判が進行中である。 

 

 *** 

 

「参政党からの訴状が届いたのは、昨年3月末のことです」 

 

 そう語るのは20代の参政党元秘書であるBさん。彼女は2022年9月に参政党の職員として採用され、翌年2月から神谷代表の秘書を兼任。9カ月後、退職に至った経歴を持つ。 

 

 Bさんが言う。 

 

「神谷代表は元中部大学特任教授の武田邦彦さんら当時の幹部と対立し、結局、みんな追い出してしまった。そうした出来事が重なって不信感が募り、党を離れることにしたのです」 

 

 そして、Bさんが参政党を退職した翌月の23年12月、衝撃的なニュースが飛び込んでくる。彼女が慕っていた、50代の元女性秘書Aさんが突如、自殺してしまったのだ。 

 

 参政党関係者が明かす。 

 

「Aさんは神谷代表に秘書として仕えた後、党務に従事していましたが、23年9月に退職。その3カ月後に自ら命を絶ちました。自殺のウラには、神谷代表の“パワハラ的言動”があったとささやかれています」 

 

 再び、Bさんが言う。 

 

「私は参政党内にAさんと同じ思いをされている方がいるならば、彼女と一緒の道はたどってほしくないという気持ちで、ある動画に出演したのです」 

 

 それが、YouTubeチャンネル「巫女ねこちゃんねる」の動画だった。 

 

「動画の中でも一部お話ししていたのですが、Aさんは党のタウンミーティングを統括していて、集客状況が悪いと神谷代表から“どうしてなんだ”などと詰められていました。全体会議で発言する際も声が震えていて、神谷代表にすっかり萎縮している様子でした」 

 

 無論、参政党からすれば元秘書の自殺の背景を語るBさんは目障りな存在にほかならない。だからこそ、約1年しか党に在籍していなかった彼女を訴えたのだろう。 

 

 参政党は訴訟の中で、「巫女ねこちゃんねる」の複数の動画内で公開された党の定例会議の会話録音などは、彼女が流出させたものだと一方的に断定。彼女に対して録音データ等の返却を要求するほか、秘密保持に関する誓約に違反したとして、債務不履行による300万円の損害賠償金の支払いも求めているのだが、 

 

「私はそもそも、そんな録音は持っていませんし、誰かに渡してもいません。会議には何人も出席していたのに、なぜ私だけがデータ流出の犯人に仕立てあげられたのか疑問です。私に対して、口封じの意図があるのではないでしょうか」 

 

 

 参政党は一連の問題についてどう答えるか。Aさんの自殺に関しては、 

 

〈神谷の言動が要因の一つであったかのように受け取れるご指摘は事実ではない〉 

 

 また、Bさんに対する訴訟については、 

 

〈今回のご質問は係争中の訴訟案件に関するものです。本党は粛々と民事訴訟において正当な主張立証を重ねてきております〉 

 

 と回答した。さらに、神谷代表及び参政党が抱える問題は枚挙にいとまがない。参政党関係者の間では、かねてから神谷代表の女性との接し方には首をひねる部分があったという。例えば、元女性スタッフに聞くと、二人きりの時に“肩をもんでよ”とマッサージさせられたり、プライベートで映画に行こうと誘われることもあったそうだ。 

 

 7月17日発売の「週刊新潮」では、元秘書の自殺問題についてより詳しく報じるほか、実際に神谷代表に映画に誘われた元女性スタッフの証言などを交えながら、神谷氏の“素顔”を明らかにしている。 

 

「週刊新潮」2025年7月24日号 掲載 

 

新潮社 

 

 

 
 

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