( 308156 )  2025/07/17 05:18:29  
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選挙戦は終盤に。自らの決意を込めて紙を掲げる女性=神戸市中央区 

 

 「排外主義ではなく共生を」。週末の神戸市内で、応援演説に訪れていた野党の党首が声を張り上げた。足早に通り過ぎる人たちの中、一人の女性が「差別に投票しない」と書いた紙を静かに掲げていた。 

 

 20日に投開票を迎える参院選では、物価高対策に加え、外国人政策が争点の一つとして急浮上している。労働者の受け入れ増加を脅威とみなす主張や、日本人より優遇されているとの言説が広がるが、根拠の不確かなケースも多く見受けられる。 

 

 この流れをけん制するように、SNS(交流サイト)で拡散されているのが、このメッセージだという。「外国にルーツを持つ人が身近に大勢いる。彼らがどんな気持ちになるか考えたら、黙っていられなかった」。灼熱の街頭に立ち続ける彼女はそう話した。 

 

 

 
 

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