( 308171 ) 2025/07/17 05:35:57 0 00 太田光に欠席理由を“暴露”された小川彩佳(2019年9月撮影)
フリーアナウンサー小川彩佳は15日夜、メインキャスターを務めるTBS系報道番組「news23」(月~木曜午後11時、金曜午後11時58分)に生出演。参院選(20日投開票)で外国人政策への関心が高まっていることについて、私見を示した。
番組では、「SNS上の『外国人を優遇』は本当?」のテーマで、外国人の生活保護などをめぐりSNSに投稿されたさまざまな内容を報じた。また、参院選で外国人への差別的主張やデマが拡散されているとして、作家らでつくる日本ペンクラブ(桐野夏生会長)が同日緊急声明を発表したことも報道。桐野会長の「選挙活動に名を借りたデマに満ちた外国人への攻撃は私たちの社会を壊します。このまま社会が壊れていくのを見過ごすことはできません」などのコメントも伝えたほか、外国人政策に関する各党の公約内容を伝え、石破茂首相がこの日、在留外国人らへの対応を担う事務局組織を発足させ、国としても取り組む構えを示したことも報じた。
この日の放送には、「ハゲタカ」などの作品で知られ、日本ペンクラブの理事でもある人気小説家の真山仁氏が出演。真山氏は今回の緊急声明が出された背景などについて解説した。
一方、小川は外国人政策に関して「各党がスタンスを示しているわけですけれども、これまでの選挙戦の中でも、こうした外国人問題についてここまで各党が示すということはほとんどなかった、そこまで目立つという形では、なかったように思います」と私見を示した。
これに対し、真山氏は「今回の選挙は、今の現状を考えて『こういうことを変えてほしい』『こういうことがあると希望がある』ということを争うべきですし、争点はだいたいそうやって決まっていく。ただ今回の外国人の問題は、(本来は)けして上位(の関心事項)にいかない」と指摘。「にもかかわらず、ここまでみんな、メディアがとりあげると、だんだん、いちばん大事なのは外国人の問題なのか? となってしまうことは、もしかすると、そういうことで排斥を訴えている人からしたら、逆にメディアが応援しているんじゃないかというリスクが出る」と、メディアの伝え方についても触れた。
真山氏は「日本にはたくさんの問題があり、いろいろな問題のひとつとしてこれ(外国人問題)はあるけれど、もっと自分たちの生活や未来を考えたら、ここだけなのかなと、ちょっと落ち着いて俯瞰(ふかん)してものごとを見るという、政治にすごい重要なところが、我を忘れてしまって『悪い人はだれだ』というところにいってしまうのは、何が何でも止めてほしい」「メディアは頑張っているとは思うけれど」とも訴えた。
小川とコンビを組む藤森祥平キャスターはこの指摘に、「情報がばあーっと出てきて、1つ1つ、ファクトチェックをしていこうという取り組みも大事。それが目立っていくことで議論が熱を帯びているようにも見えたりするんでしょうね」とコメントした。
「結局は、ひとつのことでものごとを決めない。総合的に、指を折りながら、本当の社会の問題は何だろうという自分と戦うしかない気がする」と選挙に臨む心構えを説く真山氏に、小川は「判断を左右する情報に出会った際は、だれがどういう目的で何を根拠に発信しているのか、というところまで1歩踏み込んで考えていくことを、習慣づけて行く必要があります」と、応じた。
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