( 308191 ) 2025/07/17 05:58:34 0 00 和服に身を包んだ外国人観光客=京都市東山区で2023年11月5日、佐藤賢二郎撮影
政府が16日発表した今年1~6月の訪日外国人客数(推計値)は前年同期比21%増の2151万8100人となり、上半期としては初めて2000万人を上回った。年間で過去最多となる4000万人の突破も視野に入るハイペースな伸びを見せている。
記録的な円安や大阪・関西万博の開催が後押しした。国・地域別の内訳では、韓国(478万人)▽中国(471万人)▽台湾(328万人)▽米国(170万人)――となった。6月単月の訪日客数は前年同月比7・6%増の337万7800人だった。
合わせて発表された訪日外国人の4~6月の消費額(1次速報)は前年同期比18%増の2兆5250億円となり、四半期ベースで過去最高を更新した。上半期でも過去最高の累計4兆8053億円となった。
4~6月の国・地域別では中国が5160億円で全体の2割を占めたほか、米国(3566億円)、台湾(2915億円)、韓国(2312億円)が続いた。
消費額の費目別では宿泊費が9714億円で全体の38・5%を占め、買い物代が6623億円(26・2%)、飲食費が5309億円(21%)だった。
1人当たりの支出額は23万9000円で、最も高かったのは英国の44万4000円。イタリアやドイツも約40万円の支出額だった。中国は24万8000円で前年同期比12%減だった。
観光庁の村田茂樹長官は16日の記者会見で「地方の長期滞在(の施策)を進めることが今後の消費額の拡大で大事になる」と述べた。
【杉山雄飛】
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