( 308381 )  2025/07/18 04:23:15  
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「森友問題」でスクープを連発した元NHKで現在はフリー記者の相澤冬樹氏(63) 

 

 高い職業倫理を求められる新聞記者が、外務省の女性事務官と「ひそかに情を通じ」機密文書を入手した「西山事件」。それから50年余り――。「森友学園問題」の報道で名を馳せた元NHK記者が、当該報道を巡り、同じ轍を踏んでいたことが「週刊新潮」の取材でわかった。 

 

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※本稿は「週刊新潮」2025年7月17日号掲載【森友事件 週刊文春で追及「元NHK記者」と「赤木夫人」の禁断愛】の一部を抜粋/編集したものです。 

 

「取材対象者と身体の関係を持ちながら、それを秘密にして平然と記事を書いてしまう。非常識な記者への怒りが未だに収まりません」 

 

 そう憤るのは、中国籍の李美琳さん(仮名)。関西地方に住む30代の彼女は、「森友問題」でスクープを連発した元NHK勤務で、現在はフリー記者の相澤冬樹氏(63)と、2022年まで3年間にわたり、内縁関係にあったという。 

 

 相澤氏を一躍“時の人”にしたのは、「週刊文春」(2020年3月26日号)に掲載された署名記事だろう。公文書改ざんに関与させられ、自ら命を絶った財務省の職員・赤木俊夫さん(享年54)の遺書を、妻・雅子さん(54)から入手し、全文公開。その後、雅子さんとの共著を上梓した彼は数々の賞を受賞した。 

 

 この1月にも「森友文書」の開示を大阪高裁が認めるなど、「森友問題」については未だに動きが続いている。相澤氏も上記開示後、「週刊文春」に数度にわたり記事を寄稿している。 

 

 が、こうした報道が繰り返される度に、李さんは苦しみを覚えるという。 

 

 20歳で来日した李さんは、大学卒業後、日本で就職。2019年9月、相澤氏から声をかけられて交流が始まり、2カ月後から同棲生活を送り始めた。 

 

「交際時、先生(=相澤氏)には奥さんがいましたが、離婚調停が成立すれば籍を入れると約束してくれた。それで私は、人工授精などの妊活を始めたのです」 

 

 事実上の夫婦生活を始めた二人。しかし、ちょうどこの時期は、前述の「週刊文春」記事の影響で、森友問題が政治問題にまで発展していた頃だ。相澤氏が取材にのめり込めばのめり込むほど、彼のプライベートにも雅子さんの影が見え隠れするようになっていった。その都度、李さんとの間には諍いが絶えなくなった。 

 

「雅子さんは私の存在が目障りだったのでしょう。その(=雅子さんの)影響があったのかもしれません。22年の8月、事実上のハネムーンだった旅行先で、(相澤氏と)口論になってしまいました。2週間近くまともに会えない中、先生はホテルで雅子さんと2度も不貞関係を持っていた。帰宅した先生の様子に異変を感じて彼のスマホを見たら、男女の関係になったことを示すメッセージがあったのです」 

 

 

 李さんは相澤氏を問い詰めた。 

 

「先生は雅子さんとの不貞行為を正直に話してくれました。話し合った結果、先生は土下座をして、雅子さんとの関係を断ち切って私とやり直す。そう決意してくれたのです」 

 

 しかし、その決意が本当だったかは疑わしい。9月16日、雅子さんは亡き夫の上司にあたる佐川宣寿(のぶひさ)・元財務省理財局長らを相手取り、東京地検に告発状を提出、会見を行っている。その前夜、相澤氏が、雅子さんの宿泊したホテルの部屋に招き入れられていたことを示すやり取りがLINEの履歴に残っており、二人が関係を続けていたことが判明したという。 

 

「精神的に不安定となり、眠れなくなることも増えました。メンタルクリニックを受診したら、鬱状態と診断されて休職を余儀なくされました」 

 

 心身の不調に耐え兼ね、3年にわたる同棲に終止符を打つことを決意した李さん。関係を絶った後、23年12月に相澤氏と雅子さんそれぞれを相手取り、計3300万円の慰謝料を求める損害賠償請求訴訟を起こした。被告となった両名は、不貞行為の有無については争わず、慰謝料が高額すぎると主張。24年8月に大阪地裁は相澤氏に110万円の慰謝料の支払いを命じる判決を下したのである。 

 

「判決では、私と内縁関係があったこと、そして先生と雅子さんが不貞行為に及んだことが公に認められた。それが私にとっての唯一の救いとなりました」 

 

 相澤氏による「森友報道」は、雅子さんに寄り添い、信頼関係を築いて放ったジャーナリスト活動の成果だ。しかし、取材対象者との距離を見誤り、一線を越え、“一体化”してしまえば、記事の公平性や客観性が担保されているのか、そこに疑念が生じるのは言うまでもない。 

 

 果たして相澤氏の「森友問題」を見極める目に、冷静な視点は保たれていたのか。疑問を質すため、都内にある相澤宅を訪ねた。そこで相澤氏が語った言葉とは。そして、目撃された驚くべき光景とは――。 

 

 その詳細と、不貞行為の全貌は、有料版記事「霞が関・メディア関係者が騒然 「森友学園問題」を週刊文春でスクープした「元NHK記者」が自殺した財務省職員の妻と“禁断愛” その全容とは」で詳しく報じる。 

 

デイリー新潮編集部 

 

新潮社 

 

 

 
 

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