( 308534 )  2025/07/18 07:18:58  
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ウクライナ国防省は、ドイツ製の防空システム「スカイネックス」を使って自爆ドローン「シャヘド136」を撃墜する映像を公開しました。

このシステムは、ラインメタル社によって開発され、2023年末からウクライナ空軍で運用されています。

「スカイネックス」は、捕捉レーダーや無人砲塔「Gun Mk3」、対空ミサイルランチャーなどで構成されており、50km以内の空中脅威に対応できる能力を持っています。

特にGun Mk3は、経済的にドローンを迎撃するための対応策として評価されており、自動追尾システムも搭載しています。

ロシア軍のインフラ攻撃が増える中、こうした機関砲を基にした防空システムのコストパフォーマンスや継戦能力が高く評価されています。

(要約)

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スカイネックス防空システムの35mリボルバーカノンを搭載した無人砲塔「Gun Mk3」(画像:ラインメタル) 

 

 ウクライナ国防省は2025年7月14日、ドイツ製防空システム「スカイネックス」を使用して、推進式自爆ドローン「シャヘド136」を撃墜する映像を公開しました。 

 

「スカイネックス」は、ドイツのラインメタル社が開発した新型防空システムで、ウクライナ空軍では2023年末頃から運用が始まっています。 

 

 このシステムは、エリコン製の戦術捕捉レーダーやマルチセンサーユニット、35mmリボルバーカノンを搭載した無人砲塔「Gun Mk3」、同じく無人化されたエリコン35mmツインガン、さらには対空ミサイルランチャーなどで構成されており、半径50km以内に侵入する航空機、ロケット弾、滑空爆弾、ドローン、巡航ミサイルなどの脅威に対応可能です。 

 

 ウクライナ軍には、このシステムのうちGun Mk3と捕捉レーダーを組み合わせた短距離・極短距離向けのバージョンが供与されており、主にドローンの迎撃任務に活用されているとみられます。 

 

 Gun Mk3から発射される35mm砲弾は、小型の目標に対して効果的で、ドローンの迎撃にはミサイルよりも経済的とされています。特に、空中で時限信管により起爆し、内部の金属ペレットを前方に散布するAHEAD弾を使用することで、より広範囲にわたる空中脅威への対応が可能です。 

 

 また、追跡レーダーと連動することでターゲット指定を高速かつ簡便に行うことができ、自律システムが人の操作を介さずに自動で追尾・攻撃を実施する点も特徴の一つです。 

 

 ロシア軍によるインフラ攻撃が激化し、対空ミサイルの不足が懸念される中、こうした機関砲を主体とした防空システムや、同じくドイツから供与されたゲパルト自走対空砲は、コストパフォーマンスと継戦能力の両面から高く評価されています。 

 

乗りものニュース編集部 

 

 

 
 

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