( 308814 )  2025/07/19 06:49:58  
00

加藤勝信財務相は18日、債券市場の最近の動向を受けて、国債管理政策を引き続き丁寧に運営し、市場の信認を高めるために財政健全化に努めると述べた。

発言はG20財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で行われ、参院選を控えた財政政策についての懸念も示した。

加藤財務相は、市場に関する具体的な水準には言及しなかったが、国債の適切な管理と財政の健全性を保つ必要性を強調した。

また、G20の共同声明については、世界経済が直面する様々なリスクに対処するために「非常に有意義」と評価した。

 

 

(要約)

( 308816 )  2025/07/19 06:49:58  
00

加藤勝信財務相は18日、「引き続き市場の声に丁寧に対応しながら国債管理政策をしっかり運営するとともに、市場の信認に向けて財政健全化に向けてさらに努力していく」と語った。写真は4月17日、東京で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato) 

 

Kentaro Sugiyama 

 

[18日 ロイター] - 加藤勝信財務相は18日、最近の債券市場動向について今後の財政運営に対する懸念が反映されているという指摘があることは承知していると述べ、「引き続き市場の声に丁寧に対応しながら国債管理政策をしっかり運営するとともに、市場の信認に向けて財政健全化に向けてさらに努力していく」と語った。南アフリカで行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の会見で述べた。 

 

日本では20日に投開票日を迎える参院選で、財政拡張的な政策を掲げる野党が議席を伸ばすとの世論調査結果が出ている。加藤財務相は、債券市場には様々な要因が反映されており、現在の水準などについて言及は控えるとしつつ、当局者としてしっかりした国債管理政策と財政健全化への努力を続けていく考えを示した。 

 

<G20の共同声明、非常に有意義> 

 

G20で議論の結果を共同声明にまとめることができたことについて加藤財務相は、世界経済が直面する高い不確実性と様々なリスクに結束して対処していくという観点から「非常に有意義だ」と評価した。 

 

この日はG20に先立ち、主要7カ国(G7)の財務相・中銀総裁会議も行われた。加藤財務相から、世界経済の下振れリスクの顕在化や金融資本市場の調整といったシナリオに備える必要があること、日本は関税措置の早期見直しに向けて引き続き米国と協議を継続していくこと、過度な経常収支の不均衡解消に関税は適切な手段ではないということなどを指摘したという。 

 

 

 
 

IMAGE