( 308916 ) 2025/07/20 03:17:42 0 00 参院選で街頭演説する参政党・神谷代表(編集部撮影)
参院選の選挙戦最終日となった2025年7月19日、参政党・神谷宗幣代表と元大阪市長・橋下徹氏の間で、「バトル」が勃発した。
数々の物議を醸す主張を展開してきた参政党は、選挙戦最中にSNSで多方面と小競り合いを繰り返してきた。
■15年前、大阪時代から続く因縁
大手メディアの世論調査によると、参院選で大幅に議席を伸ばす可能性も出ている参政党。これまで主にSNS上で支持を拡大してきたが、選挙戦が終盤に近づくにつれて批判や拒否反応も強くなり、SNS上では党を巡る言い合いが日常光景となっている。
そんな中、19日に橋下氏と神谷代表の間で新たな戦いの火蓋が切られた。
事の発端は17日に橋下氏が自身のYouTubeチャンネルで「参政党、躍進。維新と参政党を語ります」と発信し、かつて大阪の吹田市議だった神谷代表との確執に言及したこと。動画の中で橋下氏は「松井(一郎)さんとの権力闘争で神谷代表は大阪維新の会から放り出された」などと語った。
この内容に神谷代表がX(旧Twitter)で「選挙の最中にこんな動画を出して私を貶めようとしていますが、橋下さんこんな嘘までつくようになったんですね。どこからか指示でも受けているんですか?」と猛反発。「15年前のこととはいえ私や仲間はしっかり覚えています。嘘は辞めてください」「そして先日お願いした歴史認識の対談をお願いします」と噛みついた。
橋下氏はこの投稿に対して「僕への感情的な恨みがあったにせよ、これまで君が僕をどれだけ貶めてきたか、胸に手を当てて考えなさい」とXで一喝。さらには参政党が2年かけて練り上げた新憲法の構想案について「日本を北朝鮮のような国にしたいんだなと感じている」と一刀両断した。
その上で「明日、選挙特番で話せることを楽しみにしている。テレビでは時間がない。歴史認識の対談、ネットでもちろんやろう!」とも答え、神谷代表との「対決」に応じる構えを見せた。
この選挙戦、参政党や神谷代表は多方面とバトルを繰り広げてきた。
7月15日、「参政党を支えたのはロシア製ボットによる反政府プロパガンダ」と題したnote記事が拡散され、これに自民党の小野寺五典衆院議員がXで「工作の実態が指摘されています。専門家による調査を検討しています」と反応。日本維新の会の前原誠司衆院議員も「この件が事実であるならば、認知戦から我が国を守るため、法整備と体制強化を急務とすべきです」と続いた。
これらの投稿に、すぐさま神谷代表は「どこに問い合わせてもロシアの工作のエビデンスが取れません」と返信。さらに一般ユーザーが、こうした一連の「ロシア疑惑」騒動に国民民主党の玉木雄一郎代表が関与したようににおわせると、神谷代表は「私も台本があるなと感じて昨日の早い段階で警鐘を鳴らしていたら、案の定でした」と投稿した。すると、今度は玉木代表から「陰謀論ではなく、政策論でお願いします」と反撃を受ける場面もあった。
この他、17日には共産党の公式Xと神谷代表が「共産党は差別に抗する政党です」「共産党の支援者の皆さんに、妨害をやめるように通達いただきますよう、お願い申し上げます」などと計5回にわたり、互いの投稿への応酬が繰り広げられた。
各党と激しく言い合ったまま、参政党は20日の投開票日を迎えることになる。
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