( 308936 ) 2025/07/20 03:43:39 0 00 TBS『報道特集』についてBPOに申し立てすることを表明した参政党の神谷党首
参院選の選挙期間の真っ只中にきな臭い紛争が起きた。
参政党は7月14日に公式サイトで12日OAされたTBS系『報道特集』の報道内容へ「偏向報道」として抗議した件について、同番組からの回答を掲載したうえで、参政党はこれに納得できないとして、BPOの放送人権委員会に申し立てを行う意向を表明した。
「BPOといえば、テレビマンにとっては“泣く子も黙る”存在ですよ。BPOに人権侵害などと認定された場合、番組が打ち切られることが多いですからね」(ワイドショー関係者)
一体どんな報道だったのか。
参政党は今回の選挙のテーマとして「日本人ファースト」を掲げている。報道特集では、神谷宗幣代表(47)の街頭演説で外国人の集団万引きについて、
〈おカネがない外国人が来て生活保護をすぐください、そんなものはない、おカネがないなら帰ってください〉
と話しているシーンを放送。さらにTBSの山本恵里伽アナウンサー(31)は外国人差別に詳しい大阪公立大・明戸隆浩准教授の元を訪れ
〈“日本人ファースト”という言葉がかなり独り歩きしている印象。ヘイトスピーチとは違うのか?〉
と質問すると明戸准教授は
〈一番ヘイトスピーチで重要なところは差別の扇動なんです。差別用語を一切使わずに差別をあおるということ。直接“出てけ”と言っていないと言い訳ができてしまうが、実際にやっていることはその支持層に対して排外主義、ヘイトスピーチをあおる効果、これは言っている側も分かってないわけない〉
と解説した。山本アナも
〈社会が決して受け入れてはこなかった排外的な差別的な言葉がSNSで拡散していく。そういった現実に正直凄く戸惑いを感じています〉
とコメントした。
◆アナウンサーの私見など絶対に挟ませない
そんな放送内容に
「選挙期間中にテレビでここまで偏った主張と、一政党に対して“差別の扇動”などと叩くという放送内容にはびっくりしましたね」
と話すのは他局の報道局ディレクターだ。
「どんな思想を持っていようが、どんな宗教を信仰していようが、選挙期間中は特に公平性を最優先します。それ以上に、アナウンサーの私見など絶対に挟ませない。制作サイドとしては、ちょっと考えられないですね。確かに参政党は保守層を取り込もうと、かなり極右的思考ですので、リベラルなTBSとは根本的に合わないことは分かっていましたが、ここまで全面的に批判するのには違和感がありますね……」
NHK党の浜田聡参議院議員は7月14日公開の自身のXで、
〈山本恵里伽アナを国会に呼んで、この発言に関する説明を求めたい〉
と投稿すれば、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏はもニュースサイト『SmartFLASH』の取材に対し
〈『報道特集』での山本アナの発言は、僕から観ても100%アウトというレベルでしたね〉
と話す。
そこでTBSに対し本サイトが、参政党がBPOへの申し立てを表明したことと、局アナである山本恵里伽アナの発言が物議を醸していることについて質問すると、
「今回の特集は、参政党が支持を伸ばす中、各党も次々と外国人を対象とした政策や公約を打ち出し、参院選の争点に急浮上していることを踏まえ、排外主義の高まりへの懸念が強まっていることを、客観的な統計も示しながら、様々な当事者や人権問題に取り組む団体や専門家などの声を中心に問題提起したものです。スタジオ部分も含め、この報道には、有権者に判断材料を示すという高い公共性、公益性があると考えております」
と回答した。今回の参院選で躍進が予測される参政党だが、選挙後もTBSとは“遺恨”が残りそうだ――。
FRIDAYデジタル
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