( 309396 )  2025/07/21 06:07:58  
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支援者と共に結果を待つ参政党の宮出千慧氏=20日午後、大阪市中央区(恵守乾撮影) 

 

20日投開票の参院選で、「日本人ファースト」を掲げて全国で急速に支持を広げた参政党が、党の「ルーツ」と位置付ける大阪で初めて議席を獲得することが確実となった。新人の宮出千慧氏(40)は、外国人対応と消費税の段階的廃止を柱に据えて訴えを展開。過去3回の選挙で日本維新の会と自民、公明両党が議席を分け合ってきた選挙区に風穴を開けた。 

 

「選挙が始まる前には想像していなかったような結果で自分でも驚いている。党員、支援者の方々が一緒に走り続けてくれたからこそ。みんなの力で勝ち取った」 

 

午後9時前、大阪市内で「当選確実」の一報を受けた宮出氏は取材に喜びを語った。 

 

宮出氏は昨年10月の衆院選で参政の公認候補として大阪1区で出馬したが、最下位で落選。1年足らずでの躍進に「国民生活がこれ以上ないほど苦しい中、私たちの言葉が響いた結果。選挙戦が進むにつれ、応援の声も増えていったように感じた」と振り返り、「必ず減税に取り組み、日本経済を失われた30年から復活させる」と語った。 

 

参政は今回、元大阪府吹田市議の神谷宗幣代表が「党のルーツ」として大阪選挙区を重点区に位置付け、2度にわたって来援。演説会場には多くの支持者が集まったが、神谷氏は反対派から「排外主義者」などと怒号を浴び、騒然とした雰囲気に包まれた。 

 

令和2年の党設立当初は交流サイト(SNS)での発信が中心だったが、各地で党員や地方議員を増やして組織力を強化。4年の前回選では神谷氏が比例代表で初当選し、昨年の衆院選で3議席を獲得した。その後、維新を離党した現職の梅村みずほ氏(46)が合流して公選法上の政党要件を満たしたことで、メディアでの神谷氏の露出が増えたことも追い風となった。 

 

 

 
 

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