( 309526 )  2025/07/21 08:07:50  
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敗戦の弁を述べ、支持者に頭を下げる園田修光さん=20日午後8時18分、鹿児島市郡元2丁目 

 

 自民は森山裕幹事長の地元でも逆風を跳ね返せず、参院選鹿児島選挙区が改選1人区になった2001年以降、初めて議席を落とした。20日午後8時に対戦候補の当選確実が伝えられると、鹿児島市郡元2丁目の事務所は静まりかえった。間もなく姿を見せた元職園田修光さん(68)は「たくさんの人に支援をいただいたのに、こういう結果になった」と頭を下げた。 

 

 党内の候補者選考では、今回の参院選に無所属で立った尾辻朋実さんらを破り、公認の座を勝ち取った。一時は公認争いで敗れた県議が立候補を模索。保守分裂の危機も乗り越え、臨んだ選挙戦だった。 

 

 物価高対策で減税を唱える野党に対し、「物価高を上回る賃上げを実現する。責任ある政治をしなければならない」と強調。衆参10年の国政経験を基に「即戦力」を訴えたが、有権者の心をつかめなかった。 

 

 石破茂首相や小泉進次郎農相らが応援に駆け付けたほか、森山幹事長は何度も鹿児島入りし、てこ入れを図ったが、足元が崩れるのを防げなかった。園田さんは「中盤からいい戦いができた。自公政権のこまやかな政策を継続してほしい」と語った。 

 

南日本新聞 | 鹿児島 

 

 

 
 

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