( 309626 ) 2025/07/22 04:42:16 0 00 立憲民主党の野田佳彦代表(左)と参政党の神谷宗幣代表
参院選(20日投開票)比例代表を巡っては、「日本人ファースト」を掲げた参政党の得票数が立憲民主党をわずかながら上回り、自民、国民民主両党に次ぐ3位に躍進した。政治思想史家の河野有理(ゆうり)法政大教授は21日、X(旧ツイッター)で、「『自民党より左』の大結集で政治を変えるという戦後政治の<夢>がついに最終的についえた」との見方を示し、「極めて大きな地殻変動の現れ」を指摘した。
■参政支持のうねりの過小評価指摘
参政は、比例代表で742万5053票(得票率12・6%)を得て、立民の739万7456票(同12・5%)を、2万7597票差で上回った。国民民主は762万492票(12・9%)。野党3党が得票率13%弱でほぼ並ぶ結果となった。
河野氏はXで、参政党に対する評価を巡って、「『参政党支持している人は周りにはいない、いたら縁を切る』みたいな選挙前によくいた人たち、よほど世界が狭いか、相手が大人で話を合わせてもらっているのだろうなという感じ」と書き込んだ。
改選22議席の立民は、選挙区15議席、比例代表7議席の計22議席と横ばいの結果にとどまった。
■山口二郎氏も「これ、ほんと」
河野氏は、立民について、「今回で伸びないならいつ伸びるのかという話であり、相当に厳しい結果なのではないだろうか」との見方を示し、「執行部がこれを厳しい結果と思えていないなら本当に将来がなさそうである」と指摘した。
この投稿については、野党共闘の強化に尽力し続けた政治学者の山口二郎法政大教授も「これ、ほんと。私の政治学者人生も終わったということ」とXで賛意を表した。
山口氏は立民のベテラン勢はもはや後進の育成に注力すべきとの考えを示し、立民の現状について、「実質的な敗北と、厳しく総括すべき。私自身も、かつて民主党政権を担った政治家が最後にもう一花咲かせてほしいと思って応援したが、民意との乖離(かいり)が極めて大きいことを痛感する」と訴えた。(奥原慎平)
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