( 311179 )  2025/07/28 03:39:19  
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「#石破辞めるなデモ」が25日夜、東京都千代田区で行われ、約1200人が参加した。

参加者の多くは石破茂首相に続投を求める声を上げ、現役首相に対するデモとしては珍しい。

このデモでは、参加者から高市早苗氏や参政党への懸念も表明され、様々な思想を持つ人々が集まった。

石破首相に対しては消極的な支持者も多く見られ、デモの呼びかけ人は人種差別主義者の参加を拒否する姿勢を示した。

なお、石破首相はデモ中に不在で、メッセージを通じて参加者を励ました。

(要約)

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「#石破辞めるなデモ」。参加者の多くが「がんばれ石破!辞めるな石破!」とプラカードを掲げながら叫んだ=25日午後、東京都千代田区(酒井真大撮影) 

 

参院選など大型選挙で敗北を重ねる石破茂首相(自民党総裁)に退陣論が噴出する中、25日夜に首相官邸前で行われた「 

 

」には約1200人(主催者発表)が参加した。「石破は粘れ」「石破は踏ん張れ」「石破は戦え」…。現役の首相に対し、続投を求めてデモ活動が行われるのは珍しい。一方、参加者からは次期首相候補に浮上する高市早苗前経済安全保障担当相や参政党の躍進を懸念する声も相次ぎ、「反高市」「反参政党」デモの側面も透けた。 

 

■「参院選の結果は首相のせいでない」 

 

東京都板橋区の50代の無職女性は石破首相について「なり得る人で一番マシ。関東大震災で朝鮮人虐殺があったことを前提に石破総理は話した。そういうことを認識しない人に、政治の表舞台に立ってほしくない」と述べ、「極右系の人、高市さんとかが参政党と組んだら最悪」と語った。 

 

さいたま市岩槻区の60代の男性会社員は手書きで「石破 辞めるな!」プラカードを作って駆け付けた。「高市さんは、石破さんが辞めるとして手ぐすね引いている感じだ。参政党や国民民主党と連立すれば、憲法改正に拍車がかかり、最悪の場合、徴兵制になる」と語った。 

 

東京都港区の50代の女性会社員は、「一番バランスの取れた政策通の優秀な総理を、参院選の結果が必ずしも総理のせいでないにも関わらず、辞めさせるのはどうか」と石破首相に対する退陣論を疑問視した。女性は参院選中、参政党の街宣活動へ抗議に駆け付けたという。 

 

■「ファシズムに対抗の思いで集合」 

 

隣で中国のテレビ局の記者にマイクを向けられた男性も、デモに参加した理由に参政党の躍進を挙げて、同党の懸念点を述べている。 

 

参加した人々は、普段は自民ではなく野党を支持しており、石破首相に対しては「他の候補よりマシ」といった消極的な支持者が少なくないようだ。 

 

呼びかけ人の女性はデモについて「思想信条は問わない。お互いリスペクトを。ただし差別主義者の参加は固くお断り」とアナウンスしている。 

 

産経新聞の取材には、「ファシズムに対抗したいという思いで、集まっている」と述べ、「(純粋な)石破マニアなら、(聴衆に)もっと日の丸とかあるんじゃないですか」と語った。 

 

 

呼びかけ人はさらに「産経ちゃんとした記事書いてね。排外主義をあおらないようにお願いする」と話した。「どういうことか」と尋ねると、記者が手にしたスマホのレコーダーの停止ボタンを押し、一方的に取材を打ち切った。 

 

■首相「猛暑が続くが体に気を付けて」 

 

一方、デモの時間帯、首相官邸や公邸に首相は不在。長野県軽井沢町での経団連夏季フォーラムに出席しており、当時はJR軽井沢駅から東京に戻る途中だった。 

 

「公務のため今は官邸にいられない。ご参加の皆さん、夜まで猛暑が続くようだが、気を付けてご参加ください」 

 

デモの中盤、主催者は首相から届いたというメッセージをこう代読すると、参加者から歓声がわいた。 

 

「メッセージの提供者は申し上げることはできない」というが、デモの呼びかけ人は首相側ともコンタクトを取れたとみられる。(奥原慎平) 

 

 

 
 

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