( 312491 ) 2025/08/01 07:59:21 0 00 分析されたデブリ(日本原子力研究開発機構提供)
日本原子力研究開発機構は31日、東京電力福島第一原子力発電所から初めて試験的に取り出したデブリについて、想定よりももろく、「人力で砕くことができた」と発表した。デブリを小さくして回収できる可能性があり、東電は今後の本格的な取り出しに役立つ情報とみている。
機構によると、デブリを詳しく分析したところ、密度が低く砕けやすい部分があった。デブリは核燃料の主要成分である放射性物質「ウラン」や溶け落ちた金属などからなる。これらの物質の溶ける温度の違いなどで、もろい構造になったと推測できるという。
東電が2037年以降に始める本格的な取り出しでは、デブリを削って小さくして回収する工法を用いる。この工法は、もろいデブリに適している可能性がある。分析したデブリは約0・7グラムで、昨年11月に2号機から回収した。
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