( 312687 )  2025/08/02 06:11:48  
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予約した宿が「存在しない」 旅行サイトで悪質転売ヤー ネットトラブルどう避ける? 

 

 夏休みの旅行シーズンのさなか、旅行サイトを巡って「予約ができていなかった」「予約したホテルが存在しなかった」といったトラブルが多発しています。このような事態を避けるにはどう気を付ければよいのでしょうか。 

 

 待ち遠しいお盆休み。JTBによると、今年の夏の国内旅行客は7220万人で、海外旅行客は244万人と、わずかですが去年を上回っています。 

 

 旅行に行く人はどのように予約しているのでしょうか。 

 

20代 

「ネットで。楽だから」 

 

30代 

「口コミを見ますね。全部ネットで早く調べられる」 

 

 インターネットを利用してホテルを予約する場合、今頻発している、こんなトラブルに注意が必要です。 

 

被害者(20代) 

「実際そのホテルに行くと、予約取れてないですって」 

 

 先月に旅行サイト「アゴダ」を使って神奈川県厚木市のホテルを2泊、3万円で予約しましたが、実際にホテルに向かうと部屋は取れていませんでした。 

 

被害者(20代) 

「ホテル側も困っていた。(予約)取れていないのに何でチェックインしたいんだろうと。後ろにチェックインするお客さんも待っていて」 

 

 後日、事前に振り込んだ3万円は「アゴダ」から返金されましたが、同じホテルに当日料金の4万円を支払って宿泊したため、旅行代金が高くなってしまいました。 

 

 トラブルは他のサイトでも起きています。 

 

ユーチューバー TEAM CICADAさん 

「予約していたはずの宿がどう考えても存在しなかった」 

 

 6月に、ベトナム最大の都市・ホーチミンに2泊3日で旅行したTEAM CICADAさんは、大手旅行サイトで1泊約3000円のホテルを予約しましたが、アプリに表示された場所にホテルはなく、現地の人に尋ねても見つかりませんでした。 

 

TEAM CICADAさん 

「僕が住所間違えているのかなと。半信半疑ですよ。本当にそんなことあるのかなって。前日まで(宿とチャットが)できた」 

 

 TEAM CICADAさんが旅行サイトのカスタマーセンターに問い合わせると、「ホテルは潰れていた」と回答がきたといいます。当日中に代わりの宿を紹介してもらいましたが。 

 

TEAM CICADAさん 

「(探すのに)すごい苦労して、数時間潰れちゃった。結構イライラしていましたよ。暑いし(ホテルまで)夜歩くのが不安だった」 

 

 現地払いしていたため金銭的な被害はありませんでしたが、旅行のスケジュールは大きく乱れ、新たな宿を紹介されるまでの不安で疲れてしまったといいます。 

 

TEAM CICADAさん 

「安く取れるしすぐ取れるし、便利なんですけど気を付けないとなって」 

 

 

 なぜ、このようなトラブルが起きるのでしょうか? 

 

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏 

「お客様の予約が入ってからその宿を探す。本来やってはいけない“空予約”でやっているのが実情」 

 

 旅行サイトには自社で契約した宿泊施設だけでなく「代理業者」を使っているサイトがあります。鳥海さんによると、この「代理業者」には悪意のある業者も存在しているといいます。 

 

「契約する旅行会社自体が本当に存在するかという問題。海外で旅行会社のような会社を作って、虚偽の情報、宿泊施設と契約など嘘の情報をアゴダ側に提示して、(アゴダと)契約をしてしまう。まさしく『転売ヤ―』になります」 

 

 悪意のある転売ヤーは、持っている1部屋に対して2組以上の予約を取り、条件の悪い方はホテルの予約を“取り消す”といった状況が生まれる可能性があります。 

 

 国は、旅行サイトでは、自身が旅行取引などの内容をよく確認し理解する必要があると注意を呼び掛けています。 

 

 こうしたトラブルに遭わないためには、どうすればいいのでしょうか? 

 

鳥海氏 

「特に信頼ができないと思った場合、予約して数日後くらいに、ホテル側に電話やメールなどで自分の予約が入っているか(確認)。部屋のタイプや食事付きか、詳細部分までしっかり確認する」 

 

 旅行サイトは番組の問い合わせに対し、「特定の第三者サプライヤー経由の在庫の取り扱いを停止し、不正確なコンテンツを未然に自動削除するなどの施策を今後数カ月展開していきます」としています。 

 

(「グッド!モーニング」2025年8月1日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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