( 312848 )  2025/08/03 03:58:44  
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石破茂首相 

 

 ジャーナリストの後藤謙次氏が1日放送のBS-TBS「報道1930」(月~金曜後7・30)に出演し、自民党内から退陣論が噴出しているにもかかわらず、石破茂首相(党総裁)が続投方針を貫く背景を説明した。 

 

 先月28日の両院議員懇談会では参院選大敗にもかかわらず続投方針を示して批判を浴びたが、首相は続投の方針を曲げず。その理由について「党内の意見と温度差がある世論を心のよりどころにしている可能性がある」(永田町関係者)と指摘する声も出ている。 

 

 後藤氏によると、首相は参院選前に「ある程度の議席減だったら続投する」と決めていたという。「確かに必達目標という言葉はあったが辞めないということを決めていた。その大きな要因の一つは、このまま後継者が定まらないと、自分が身を引くことによる混乱の方がはるかに大きい。それに選挙の時はまだトランプ関税問題について審議続行中だったのでこれをやり遂げたいと」と続投する理由を説明。 

 

 そして「石破さんは強気な姿勢を崩さない」と言い、首相の政治の師匠である元自民党副総裁・山崎拓氏に取材したエピソードを披露。後藤氏によると、首相は両院議員懇談会の後に山崎氏と電話で話をして「Iron Will、鉄の意志でこの局面を乗り切ります」と決意を示したのだという。 

 

 “鉄の意志”を固めた裏には、両院議員懇談会での出席者のある発言があった。首相は出席者の発言に「非常にカチンときた」そうで、「石破さんが刺激を受けたというか、この野郎と思った発言の一つは“参政党に流れた自民党の票を取り戻すには保守回帰しかない”というのが4、5人の人から出た」と説明。それに加えて「“80年談話は出させないぞ”という、その2つが石破さんにとても刺激を…悪い意味ですよ、この野郎っていう気分にさせた」と言い、「その直後に山崎さんの電話ですから」。石破首相が逆風に負けず続投方針を貫く背景にあった、両院議員懇談会での党内からの2つの発言を指摘した。 

 

 石破首相は戦後80年を受けた見解表明に意欲を示している。降伏文書に調印した9月2日が「日本の敗戦だという認識」で、後藤氏は「自分のメッセージはその日に発するという思いに固めているんだと思う。それまでは確実に自分はこの座にとどまるということ」と首相の胸の内を推察した。 

 

 

 
 

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