( 313428 ) 2025/08/05 04:04:31 0 00 小泉進次郎農相(2025年5月撮影)
自民党の小泉進次郎農相が4日までにX(旧ツイッター)を更新。渇水による農業被害を防止する取り組みの視察として、貯水率が低下した新潟県南魚沼市の農業用水のため池への給水作業を視察した。
小泉氏はXでため池への給水作業の動画とともに、「ため池に給水車で注水。雨が降るまで少しでも足しになるように現場とともに乗り越えます!現場に感謝」とポストした。SNSでは、「ため池に給水車」が一時、トレンドワード1位に上がった。
小泉氏は3日、「農水省が手配した給水車でため池に給水。車が入れる。取水場所が近くにある。この2つの条件が整えば給水車も手配します。現場作業に出動して下さった皆さん、ありがとうございました。できることは何でもやります」とポストした。
渇水時のため池では通常、取水制限や、そのため池から水を引いている人たちが順番に時間を決めてそれぞれの水田に水を引く「番水」、水田を通って排水路に落ちた水をポンプでくみ上げ、再び用水に使う「反復利用」、近くに川や別のため池があれば、ポンプとホースでくみ上げるなどの措置がとられる。ただ、近くに大きな水源のないため池の場合は、緊急時には給水車で別の水源から水を運んででも給水する措置や、水田に直接、給水車で給水する措置もとられることがある。
SNS上では、小泉氏の発言が、進次郎構文などと指摘されていることもあり、「ため池に給水車」を、「新たなことわざが生まれた」「焼け石に水と同じ意味」「新語録」などと揶揄する投稿が多数寄せられた。また、ため池の規模に比べ、給水の様子があまりに頼りない水量だった映像のためか、「あんな大きなため池に給水車何台いるんだよ?」「ムダ」などの声もあった。
一方で、「ため池に給水車で注水することは意味があります 完全に干上がって表面に亀裂、特に取水口などの設備あたりに起きると地面が引っ張られてU字溝列が歪んだりします。それを防ぐために注水をすることはよくあります 小泉進次郎は嫌いだけど、現場の役人は真剣なはず」と、農業の現場では実際に行われていることを紹介する人も。また「なんかため池に給水車って話題になってるみたいだけど… こんだけ雨降らない時は普通にやるものじゃないのかね なんでもかんでも叩けばいいというものでも…」との意見や「ため池に給水車で怒ってる人達、お前は農家のために何したんや?」「ため池に給水車で水を入れるのは、一般的なようですよ?」などの意見もあり、SNS上では賛否が分かれている。
中には「ため池に給水車で水を入れるのは『普通に行われてるし、現場的には必要』な応急対応。でも“アホっぽく見える絵面”のままSNSに載せると燃える。知らない人が大半だから、『なぜやってるのか』『どれくらい効果があるのか』説明せずに上げた時点で詰み。現場の努力を無能パフォーマンスに変えてる」と、渇水対策として行っていることは正しいが、発信の方法がまずかったとの指摘もあった。
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