石破茂首相は、2025年度の最低賃金引き上げについて、中央最低賃金審議会が過去最大の63円を引き上げる案をまとめたことを受け、賃上げが成長戦略の重要な要素であると述べた。

また、賃上げ5カ年計画を実行し、経営変革や賃上げ支援のための政策を充実させる意向を示した。

地方審議会が国の基準を上回る最低賃金を設定する場合には、細やかな支援を行うと強調した。

（要約）

石破茂首相 

　2025年度の最低賃金（時給）について、中央最低賃金審議会の小委員会が過去最大の引き上げとなる全国加重平均で63円を引き上げ1118円とする目安をまとめたことを受け、石破茂首相は「政権として、ずっと言っている『賃上げこそが成長戦略の要』という基本的な理念や取り組みが着実に浸透し、成果を上げている。今後も賃上げ5カ年計画を強力に実行し、経営変革の後押しや賃上げ支援のため政策を総動員していく」と語った。 

　首相は地方の審議会が国の目安を超えて最低賃金を引き上げる場合は、重点支援を講ずるとし「大幅に引き上げた場合には支援をそれぞれきめ細かく講じていきたい」と語った。【大野航太郎】