( 313728 )  2025/08/06 04:27:15  
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立憲民主党の杉尾秀哉氏(2022年7月撮影) 

 

 元TBSキャスターで立憲民主党の杉尾秀哉参院議員(67)が5日、自身のX(旧ツイッター)を更新。7月の参院選で14議席を獲得し党勢を拡大した参政党の神谷宗幣代表の初質問について私見を示した。 

 

 杉尾氏は「参院予算案終了。徳永議員はトランプ関税について赤沢大臣が急きょ訪米する理由や、合意内容を巡る日米の齟齬などを質しましたが、赤沢大臣らは楽観的な見通しを繰り返すばかり」と、同党の徳永エリ参院議員の質問を振り返った。 

 

 続けて「それにしても参政党の神谷代表の質問には強い違和感」とコメント。「メディアの好意的な報じ方が不思議でならない」と結んだ。 

 

 神谷氏は5日の参院予算委員会で初めて質問に立ち、石破茂首相と初対決。米政府との間で合意したトランプ関税交渉をめぐり、関係が近いトランプ氏の政策と足並みをそろえるアルゼンチンが「かなり優位に交渉を進めている」と主張した。またトランプ氏が各国に課した関税について「ただ単に貿易赤字(の解消のため)はあると思うが、プラス、どれだけ今の共和党政権が進めている政策と足並みをそろえていっしょにやってくれるのかという『踏み絵』を関税でやっているようにも見える」と主張。「交渉をうまくやっているところはどうやっているのか。日米間だけの交渉ではたぶん解決策は見えず、他国がどうやっているかというところにこれからの交渉を優位に進めるヒントがあるのではないか」などと持論を訴えた。 

 

 一方、石破首相は「アルゼンチンの大統領がトランプ大統領と親密ということは注目はしているが、アルゼンチンと我が国は貿易構造も違うし、日米は安全保障上緊密な同盟関係にある。アルゼンチンと全く同列に論じるべきではない」などと反論した。 

 

 また神谷氏が、トランプ氏の理解を得られる「ポイント」をつかめれば「ある日突然、日本の関税がグッと下がることは十分あると思う」と主張したことに対し、石破首相は「交渉はいろんな要因で成り立つものですが、『ある日突然』ということはございません。必ず予兆はある」と応酬する場面もあった。 

 

 

 
 

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