( 314358 )  2025/08/08 05:25:54  
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ABCテレビ 

 

 JR東海の丹羽俊介社長は7日、大阪市内で会見を開き、北陸新幹線の延伸計画で議論されている「米原ルート」について「具体的な課題を検討したことはない」としつつも、運行ダイヤが過密になることに対して懸念を示しました。 

 

 JR東海の丹羽社長は「北陸新幹線のルートは国のほうで検討するもので、当社はコメントを差し控えさせていただく」と前置きした上で、「米原での乗り入れなど具体的な課題を検討したことはない。今後、国から米原ルートの再考で当社に協力要請があったらそのときに考える」と話しました。一方で、運行ダイヤが過密になることなどを理由に「米原から乗り入れることは難しい」と懸念も示しました。 

 

 北陸新幹線の延伸ルートをめぐっては、与党のプロジェクトチーム(PT)が2016年、福井県の小浜市から京都市内を経由する「小浜・京都ルート」に決定し、駅の位置など詳細について検討を進めてきました。しかし、このルートをめぐっては、京都で地下水への影響や建設費の地元負担などを懸念する声が上がり、計画の先行きが不透明となっています。 

 

 そこで再び注目されているのが、既に北陸新幹線が開通している福井県の敦賀駅から滋賀県米原市まで延伸し、東海道新幹線とつなぐ「米原ルート」です。 

 

 参院選の京都選挙区では「米原ルート」の再検討を公約に打ち出した維新の新実彰平氏がトップ当選。その結果を受け、与党PTの委員長として「小浜・京都ルート」を推進してきた自民の西田昌司参院議員も「米原ルート」を再検証するよう国交省に求めたと明らかにしています。さらに、大阪府は7日、「米原ルート」も含めてルートを比較検討するよう国交省に要望しました。 

 

◇万博後半戦へ「のぞみ」の増発を発表 

 

 丹羽社長は7日の会見で、大阪・関西万博が後半に入り来場者が増えることを見越して、9月の週末を中心に、東海道新幹線「のぞみ」を上下線で計24本増発することを発表しました。 

 

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