( 315091 )  2025/08/11 02:59:29  
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海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が昨年7月、中国浙江省沖の中国領海に誤って侵入し、中国側が警告として2発の砲弾を発射していたことが明らかになった。

すずつきは領海の境界を示す電子海図のスイッチが入っておらず、無知のまま航行していた。

中国の警告射撃は異例であり、緊張した事態であった。

すずつきは進路変更を求められながらも、約20分間中国領海内を航行していた。

(要約)

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海上自衛隊の護衛艦「すずつき」(海上自衛隊提供) 

 

 海上自衛隊の護衛艦「すずつき」が昨年7月、中国浙江省沖の中国領海に誤って侵入した際、中国が警告射撃として少なくとも2発の砲弾を発射していたことが分かった。すずつきに砲弾は当たらず、被害はなかった。すずつきの航行用電子海図に公海と他国領海の境界を表示させるスイッチが入っていなかったことも判明。操作ミスにより中国領海と気付かないまま航行していた。複数の日中関係筋が10日、明らかにした。 

 

 中国が他国の艦船に警告射撃を行うのは極めて異例。一触即発の危険な事態だったことが明らかになった。 

 

 関係筋によると、すずつきは昨年7月4日早朝、中国の軍事訓練を公海上から警戒監視するため浙江省沖を航行していた。中国側は、自国の領海に向かって進むすずつきを発見し、進路変更するよう何度も求めた。領海に入る直前に警告のため砲弾を1発発射し、侵入後にさらに1発撃って退去を促した。 

 

 一方、すずつきは電子海図に中国領海の表示が出ていなかったため、侵入に気付かず、警告射撃を受けながらも中国領海内を約20分間航行した。 

 

 

 
 

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