( 315973 )  2025/08/14 04:35:46  
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杉村太蔵氏(2021年12月撮影) 

 

 元衆院議員で実業家の杉村太蔵氏は13日、水曜コメンテーターを務めるテレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に生出演。この日ゲスト出演した、石破茂首相の側近で、2005年衆院選初当選の同期でもあった赤沢亮正・経済再生担当相に対し「自民党総裁選が前倒しになって、もし石破さんが出られたら、勝つんじゃないですか? ぼくは勝つような気がするんですよ」と主張した。 

 

 石破首相をめぐっては、8日の自民党両院議員総会で、党則にのっとった総裁選の前倒し実施の是非判断を、総裁選選管に委ねることが決定。「石破おろし」が拡大する中、石破首相にとっては大ピンチの流れにもなりつつある。一方で、各社世論調査では、必ずしも辞任を求める声が多いわけではなく、内閣支持率が上昇に転じた調査も出始めており、自民党内世論と実際の世論との乖離(かいり)を指摘する声もある。 

 

 杉村氏は、古巣で起きている「石破おろし」をめぐり「野党が国会で不信任を突きつけて通ってしまったらしょうがないけれど、大臣もこの時期に(もし石破内閣が退陣となったら)、アメリカとの関税交渉のまっただ中で自分が交渉から外れて、まったく新しい人が(担当閣僚に)なるというのは、日本の国益を考えると、どうなんだろうと」と、トランプ関税交渉が続く中での総裁選前倒し論に、疑問を呈した。 

 

 その上で「これは石破さんにお伝えいただきたいんですけど、総裁選前倒しになって、もし石破さんが出られたら、石破総裁、勝つんじゃないですか? ぼくは勝つような気がするんですよ」と主張した。 

 

 

 

 これに対し、赤沢氏は「私はある種、石破大将軍の副官であることを誇りにしている。大変ありがたい応援演説をいただいた」と、杉村氏の指摘を好意的に受け止めた上で「いろいろな党内事情もありますし、何より大事な国民のみなさまの声もある。世論を読み間違えることなく、しっかり対応していくことを総理も考えていると思う。私は私の立場でしっかり支えていきたい」と強調した。 

 

 杉村氏はさらに「もし総裁選に勝って首班指名を受けたら、最低3年は(総理総裁を)やりたい(はず)と思う。3年ないと、やりたいこともできない」とした上で、石破首相がまだ1年も総理総裁を務めていないことを念頭に「1年に1回、コロコロ(首相が)替わる政治をやっていることのほうが、国民にとって迷惑と思う」と訴えた。 

 

 これに赤沢氏は「本当にそこまで分かっているなら、早く国会に戻ってきてもらいたい」と、杉村氏に国政復帰のラブコール。戸惑いをみせる杉村氏に対し、赤沢氏は「私自身も(初当選から)20年、ある意味冷や飯を食ってきて、突然、季節外れに咲く『狂い咲き』になっている」と、今では石破政権だけでなく日本経済を占うキーマンになった立場を、独特の表現で言及。「やりたいことをやれるようになるようには、いろんなことが必要な世界。杉村さんがおっしゃったことはよく理解できます。(就任すれば)3年はやりたいだろうというのは、同感です」と歩調を合わせた。 

 

 その上で「これも、党の事情もあれば、国民のお考えもある。そこを抜きには決められるものではなく、なるべく日本の繁栄にとっていちばんいい形になっていけばいいなと思う」と述べた。 

 

 

 
 

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