( 315983 ) 2025/08/14 04:47:35 0 00 繰り返された「問題ない」“学歴詐称疑惑”静岡・伊東市長 百条委員会に初出頭
学歴詐称が指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長が13日、市議会の百条委員会に出頭しました。
現職を破り初当選を決めた日から3カ月足らず。市長の姿は、自らの疑惑が追及される百条委員会にありました。
伊東市 田久保真紀市長 「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、何事も付け加えないことを誓います」
包み隠さず真実を語ると誓った、田久保市長。市の広報誌『広報いとう』にも記された「東洋大学卒業」の経歴に疑いが生じたのは、市議会議員全員に届いた告発文がきっかけでした。
伊東市 杉本一彦市議 「なぜ『広報いとう』にあなたの虚偽ね、虚偽である最終学歴が掲載されることになったのか。そのあなたの見せてきた、その卒業証書なるものが一体何なのか、何だったのかということを教えてください」
伊東市 田久保真紀市長 「何だったのかというご質問かと思いますが、卒業証書とされているもの」
東洋大学を卒業せず除籍となっていたことを、市長は、問題が明るみに出た後の6月28日に大学側に確認して初めて知ったと話しています。よりどころは卒業証書とアルバムです。
伊東市 杉本一彦市議 「あなた自分の卒業の根拠として持ち歩いていた卒業証書、それと卒業アルバム。6月28日までは本物だと信じていたということでよろしいですか」
伊東市 田久保真紀市長 「事実関係といたしまして、私が卒業していない、除籍だという事実を知ったのは6月28日、大学に出向いた時」
これまでの主張を繰り返す市長に、ここで1枚の写真が示されます。
伊東市 杉本一彦市議 「これは本物の東洋大学の卒業証書。どうですか。あなたが持っていた卒業証書なるものと、私が示している本物のコピー、比べてどうでしょうか」
伊東市 田久保真紀市長 「拝見させていただきましたが、年代も分かりませんし、学部も違うということで、見比べるものを今持っておりませんので確定したことは言えませんが、特に問題はないのではないか」
さらに、卒業アルバムも示され、同じものを持っているか問われると。
伊東市 田久保真紀市長 「ざっと拝見いたしましたけれど、問題ないのではないか」
伊東市 杉本一彦市議 「問題がないかあるかの話ではなく、あなたが持っていた卒業アルバムはそれと同じものですかと聞いています」
伊東市 田久保真紀市長 「今見比べるものがありませんが、同じと思って問題ないのではないか」
卒業証書もアルバムも本物同様のものを持っていると言う市長。しかし、百条委員会に提出することは、刑事告発を理由に拒否し続けています。
卒業証書は本物か。市長から実物を見せられた1人、市議会議長はこう言っていました。
伊東市議会 中島弘道議長(6月) 「サッと出されて、サッと目をいったら、スッと引かれて。チラ見です」
伊東市 重岡秀子市議 「『チラ見せ』という言葉がはやってますけど、議長・副議長にはどのように見せたのか」
“チラ見せ疑惑”の追及に、田久保市長の答弁は。
伊東市 田久保真紀市長 「報道であるような『チラ見せ』の事実はありません。19.2秒ほど見ていただいたと記憶しております」
ここに来て、妙に具体的な数字が出てきました。百条委員会の後“19.2秒”の根拠を記者が尋ねると。
伊東市 田久保真紀市長 「会話は録音の記録を持っております。それでストップウォッチで計りました。19.2秒提示をした後に、議長からは『いいじゃん』と」 (Q.スタートはどこか。ストップウォッチのスタート地点) 「私が開いて提示をしたところをスタートとさせていただきました。ただ音声データですので、どこで開いたというのは私でないと分からない部分もございます」
対する議長側。
伊東市議会 中島弘道議長 「幸いにしてこちら側も録音していました。一連のやりとりでそのぐらいの時間があったかもしれないが、実際に私たちに見せてくれたのは、そのうちの2回。2回ちらっと見せた」
伊東市議会 青木敬博副議長 「『いいじゃん』との表現があったが、その前に『いやいやちょっと見せてよ』と。これ事実歪曲だと思っています」
議長らは、早急に百条委員会の結論を出して、市長の不信任決議案の提出に踏み切る方針です。
テレビ朝日
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