中央線の運転見合わせで、万博東ゲート付近で疲れた様子で待つ来場者＝13日午後11時20分、大阪市此花区 

大阪メトロは13日午後9時半ごろに発生した電気系統のトラブルにより、大阪・関西万博の会場と直結する中央線の運転を一時、全線で見合わせた。午後10時10分ごろ、万博東ゲート直結の夢洲（ゆめしま）駅（大阪市此花区）と、隣のコスモスクエア駅（同市住之江区）の間で折り返し運転を再開したが、帰宅する来場者の足が大きく乱れた。 

大阪メトロによると、コスモスクエア駅で車両に電気を供給するためのレールにトラブルが起きたとみられる。 

夢洲駅に直結する東ゲート前の広場には大勢の人が滞留した。中には疲れた様子で座り込む人や、担架で運ばれる人の姿も。付近では、万博の会場内に戻るようアナウンスが流れ、警備員が誘導していた。 

コモンズ館で働く京都府長岡京市の40代女性は、会場内で足止めに。「お盆で来場者が多かったので、心配です」と気づかった。 

夫とともに会場で運転再開を待っていた大阪市港区の主婦（73）は「入場にも1時間かかった。いつになったら帰れるのか」とぐったりした様子で話した。 

中央線は、万博会場に直結する唯一の鉄道路線で、来場者輸送の7割を担う大動脈。