( 317291 )  2025/08/19 04:16:13  
00

参政党の神谷宗幣代表が率いる政党は、参院選後も支持を集めており、「日本人ファースト」というキャッチコピーで14議席を獲得。

しかし、党内での発言が過激で、神谷氏は過去に問題発言をしている。

また、元秘書が神谷氏のパワハラ的言動によって自殺したというニュースがあり、秘書がその事件に関してYouTubeで発言したことが問題視されている。

参政党はその秘書に対して訴訟を起こし、訴訟中であると主張。

神谷氏に関してはセクハラ問題も報じられている。

全体として、参政党の内部事情には多くの暗い側面が浮かび上がっている。

(要約)

( 317293 )  2025/08/19 04:16:13  
00

神谷宗幣代表 

 

 参院選後も勢いが止まらず、世論調査では自民党、立憲民主党に次ぐ支持を集めている参政党。 

 

「日本人ファースト」なるキャッチコピーを掲げて14議席を獲得したが、東京選挙区から出馬したさや氏(43)が展開した「核武装論」や、神奈川選挙区から出馬した初鹿野裕樹氏(48)が反対勢力を「非国民」呼ばわりするなど、その発言の過激さが物議を醸すこともあった。 

 

 代表である神谷宗幣氏(47)に至っても、過去に「参政党は愛人OK」と演説していたことや、内輪の勉強会で「明治維新の裏には国際金融資本がいた」などという陰謀史観を披露していたことが指摘されている。 

 

 そんな神谷氏は、“パワハラ的言動”で元秘書を自殺に追い込んでいたという。躍進の裏にあった参政党の“闇”とは――。(以下、「週刊新潮」2025年7月24日号をもとに加筆・修正しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)。 

 

 *** 

 

「参政党からの訴状が届いたのは、昨年3月末のことです」 

 

 そう語るのは20代の参政党元秘書であるBさん。彼女は2022年9月に参政党の職員として採用され、翌年2月から神谷代表の秘書を兼任。9カ月後、退職に至った経歴を持つ。 

 

 Bさんが言う。 

 

「神谷代表は元中部大学特任教授の武田邦彦さんら当時の幹部と対立し、結局、みんな追い出してしまった。そうした出来事が重なって不信感が募り、党を離れることにしたのです」 

 

 武田氏は除籍処分となったという。参政党の結党は2020年4月だが、21年には当初のボードメンバーであった保守系ユーチューバーのKAZUYA氏(37)、政治アナリストの渡瀬裕哉氏(43)らも党を離れており、代わりにコアメンバーとなった医療問題アナリストで歯科医師の吉野敏明氏(57)=現在日本誠真会党首=、右翼活動家の故・赤尾敏の姪、赤尾由美氏(60)も武田氏と同時期に離党している。 

 

 神谷代表は側近との人間関係が長続きしないようだ。 

 

 

 そして、Bさんが参政党を退職した翌月の23年12月、衝撃的なニュースが飛び込んでくる。彼女が慕っていた、50代の元女性秘書Aさんが突如、自殺してしまったのだ。 

 

 参政党関係者が明かす。 

 

「Aさんは神谷代表に秘書として仕えた後、党務に従事していましたが、23年9月に退職。その3カ月後に自ら命を絶ちました。自殺のウラには、神谷代表の“パワハラ的言動”があったとささやかれています」 

 

 再び、Bさんが言う。 

 

「私は参政党内にAさんと同じ思いをされている方がいるならば、彼女と一緒の道はたどってほしくないという気持ちで、ある動画に出演したのです」 

 

 それが、YouTubeチャンネル「巫女ねこちゃんねる」の動画だった。 

 

「動画の中でも一部お話ししていたのですが、Aさんは党のタウンミーティングを統括していて、集客状況が悪いと神谷代表から“どうしてなんだ”などと詰められていました。全体会議で発言する際も声が震えていて、神谷代表にすっかり萎縮している様子でした」 

 

 無論、参政党からすれば元秘書の自殺の背景を語るBさんは目障りな存在にほかならない。だからこそ、約1年しか党に在籍していなかった彼女を訴えたのだろう。 

 

 参政党は訴訟の中で、「巫女ねこちゃんねる」の複数の動画内で公開された党の定例会議の会話録音などは、彼女が流出させたものだと一方的に断定。彼女に対して録音データ等の返却を要求するほか、秘密保持に関する誓約に違反したとして、債務不履行による300万円の損害賠償金の支払いも求めているのだが、 

 

「私はそもそも、そんな録音は持っていませんし、誰かに渡してもいません。会議には何人も出席していたのに、なぜ私だけがデータ流出の犯人に仕立てあげられたのか疑問です。私に対して、口封じの意図があるのではないでしょうか」 

 

 参政党は一連の問題についてどう答えるか。Aさんの自殺に関しては、 

 

〈神谷の言動が要因の一つであったかのように受け取れるご指摘は事実ではない〉 

 

 また、Bさんに対する訴訟については、 

 

〈今回のご質問は係争中の訴訟案件に関するものです。本党は粛々と民事訴訟において正当な主張立証を重ねてきております〉 

 

 と回答した。 

 

 あくまで強気の姿勢を見せる参政党だが、神谷代表には“セクハラ問題”も浮上しているという。関連記事【「二人でいるときに“肩をもんでよ”と…」 参政党・神谷代表の“セクハラ的行動”を元女性スタッフが明かす 「映画に誘われることも」】で詳報している。 

 

デイリー新潮編集部 

 

新潮社 

 

 

 
 

IMAGE