( 317633 )  2025/08/20 06:05:17  
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車は“5年サイクル”で買い替える派vs“長年”しっかり乗る派! お金が残るのはどっち? 

 

「車は5年ごとに乗り換えたほうが得」という意見もあれば、「長く乗ったほうが経済的」という声もあります。どちらのほうが本当に“お金が残る”のかは、単純な計算だけでは判断できません。車の買い替え時期には、リセールバリュー、維持費、故障リスク、税金などさまざまな要素が関わってきます。 

 

本記事では、5年サイクル派と長年派のメリット・デメリットを整理し、条件別にどちらが得なのかを解説します。 

 

まず5年ごとに車を買い替える最大の魅力は、比較的高いリセールバリューを維持できる点です。多くの車は購入から5年で残価率(売却時の価格が新車価格に占める割合)が40〜50%程度といわれており、新車価格の半額近くで売却できるため、次の車の購入資金に充てやすくなります。 

 

また、国産車の多くが、5年または10万キロメートルまでの保証期間を設定しているため、保証終了前に乗り換えられる安心感も大きなメリットで、高額修理のリスクを避けやすくなります。 

 

さらに、5年以内であれば車検や部品交換にかかる費用も比較的抑えられます。7年目以降になるとタイヤやバッテリー、タイミングベルトなどの部品交換時期が重なることが多く、車検代が15〜30万円に跳ね上がるケースも珍しくありません。こうしたコストを回避できるのも、5年サイクルで買い替える派の強みといえるでしょう。 

 

一方で、長く乗る派の魅力は、新車購入費を大きく節約できることです。車は買い替えるたびに、数百万円の出費が発生します。10年以上同じ車に乗れば、単純に購入回数が減るため、総額では大幅な節約につながります。 

 

また、買い替え時には取得税や登録費用、車庫証明費用などの初期費用がかかりますが、これも長く乗れば回数を減らせます。結果として、同じ期間で比較すると維持費の合計が安くなる可能性があります。 

 

さらに、長く乗ることで車に愛着が湧き、自分好みのカスタマイズや整備を楽しむこともできます。使い慣れた車を長く乗り続ける安心感を重視する人にとっては、大きな魅力となるでしょう。 

 

 

ただし、長期保有にはデメリットもあります。まず、保証期間が過ぎると修理費が自己負担になり、特に車齢が10年を超えるとエンジンや足回り、電子系統などの故障が増え、修理費が高額になるリスクが高まります。 

 

また、新車登録から13年を超えると自動車税が約15%(軽自動車は約20%)、自動車重量税は約40%も高くなります。古い車ほど税負担が重くなるため、維持コストの増加に注意が必要です。 

 

さらに、消耗部品の交換費用も無視できません。タイヤは4~5年ごと、バッテリーは3~5年ごと、タイミングベルトは10万キロメートル前後で交換が必要となり、長く乗るほど、こうした出費が積み重なっていきます。 

 

両者を総合的に比較すると、5年サイクルは故障リスクが低いうえに税金の負担が少なく、リセールバリューも高いため、安定したコスト管理がしやすい方法です。特に走行距離が短く、状態の良い車を高値で売れる人に向いています。 

 

一方で、長く乗る場合は10~13年程度までなら購入費用を抑えつつ、トータルコストを下げられる可能性が高いです。丁寧にメンテナンスを行い、故障リスクを抑えられる人に向いています。ただし、13年を超えると税金や修理費が急増し、割高になることが多いため、適切なタイミングで乗り換えることが重要です。 

 

それぞれの買い替えスタイルには向き・不向きがあります。以下に、「5年ごとに買い替える派」と「長く乗る派」に向いている人の特徴を整理しました。 

 

【こんな人には5年派がおすすめ】 

 

・最新の安全装備や燃費性能を常に使いたい 

 

・高く売れるタイミングを逃したくない 

 

・故障リスクや高額修理を避けたい 

 

【こんな人には長く乗る派がおすすめ】 

 

・車への愛着が強く、こまめなメンテナンスが苦にならない 

 

・購入費用をできるだけ抑えて貯蓄や投資に回したい 

 

・年間走行距離が多くなく、車体の状態が良好 

 

車の買い替えサイクルは一律ではなく、使い方や価値観によって異なります。 

 

コストを最優先するなら10〜13年以内の長期保有が費用面で有利な場合が多いですが、リセールバリューや安全性を重視するなら5年ごとの買い替えが安心です。 

 

大切なのは、自分の走行距離、維持管理の手間、そしてライフプランに合わせて判断することです。無理のない計画を立てて、カーライフを経済的にも快適にも楽しみましょう。 

 

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 

ファイナンシャルプランナー 

 

ファイナンシャルフィールド編集部 

 

 

 
 

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