( 317738 )  2025/08/21 02:54:25  
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写真は、ぎぃたか@GITAKATVさん提供 

 

 東京都板橋区内の東武東上線・成増駅近くの鉄道敷地内で、若い女性が朝のラッシュ時にかけて長時間座り込み、上下線43本が運休して約1万6000人に影響が出るトラブルがあった。 

 

 警察や救急隊が出動して女性の説得に当たり、ようやく救助された。その様子を伝える写真や動画がX上で次々に投稿され、何があったのかと関心を呼んでいる。 

 

■線路上にマットを置き、その周りにネットも張って... 

 

 警察官2人が、踏切の上に線路をまたいで架かる歩道橋の上から、女性を説得している。 

 

 この女性はなんと、歩道橋の外側に突き出たいくつかの板の1つの上に座り込んでいた。この板は、鉄道の架線に物が落下して当たらないようにした歩道橋の工作物だ。 

 

 東武鉄道の広報部がJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、2025年8月20日午前5時20分ごろ、池袋発小川町行きの下り普通電車の運転士が進行方向で女性の姿を見つけ、成増駅で運転を見合わせた。同社が警察に通報し、警察や救急隊が出動して、歩道橋や線路の上で対応に当たった。 

 

 電車の乗客らがXで当時の様子を実況しており、その写真や動画を見ると、警察が説得に当たるとともに、救急隊員らが線路上にマットを置き、その周りにネットも張って、緊急時に備えた。成増駅では、敷地内に立ち入った人を「説得している」と放送があったといい、駅のホームから警察と女性とのやり取りを見たり撮影したりする乗客の姿が見られた。 

 

 現場を目撃した「ぎぃたか」さん(@GITAKATV)は、「東上線運転見合わせ...何かと思いきや... やめてくれ...」とXで投稿し、いくつか写真をアップした。 

 

 警察官が2人がかりで女性に手を差し出す様子などが写っており、ぎぃたかさんは、これらの写真を歩道橋近くの路上から撮影したと取材に明かした。 

 

 撮影した時間は、6時8分だったといい、女性は、少なくとも1時間近くは板の上に居座っていたようだ。警察官と女性でどんなやり取りがあったのかについては、「何を話をしていたかは聞こえなかったです」と説明した。 

 

 

 報道によると、女性を救助するため、東上線では、架線への送電を止めたといい、乗客らからは、電車の冷房が切れて蒸し風呂のように暑いとX上で悲鳴が上がった。ラッシュ時にかかって、出勤時間に間に合わないとの嘆きも漏れた。東上線と相互に乗り入れている他社の路線にも、次々に影響が出ているとの報告も出ていた。 

 

 救助では、警察官2人がそれぞれ女性の右手と左手を引っ張り、女性が落下しないように対応した。女性は、なかなか説得に応じなかったが、ようやく6時30分ごろ、別の警察官が板に降りて女性を押し上げ、他の警察官や救急隊員が歩道橋の上に引っ張り上げる形で、女性の救助に成功した。 

 

 東武鉄道によると、東上線は、6時50分になって、全線で運転が再開された。 

 

 女性が救助されたことについては、「自殺未遂?? かな」「無事でよかった」との声がX上で上がった。その一方で、今回の騒ぎを起こしたことに対しては、「迷惑過ぎる」「なんでそんなところに座ってんだ」「流石に怒りが収まらない」などと厳しい指摘も相次いだ。 

 

 鉄道会社は女性に損害賠償を請求すべきだとの声も上がっていた。 

 

 この点について、東武鉄道の広報部では、「現状でお答えできることはありません」と取材に答えた。 

 

(J-CASTニュース編集部 野口博之) 

 

 

 
 

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