中谷防衛相は、訪問先のトルコ・イスタンブールで記者会見を行い、トルコ製の無人機の導入を検討していることを明らかにした。

具体的には、攻撃型ドローン「ＴＢ２バイラクタル」が挙げられ、これはウクライナ軍が使用してロシア軍の戦車を破壊するなど、高い効果を示している。

日本の防衛省は、2027年度中に無人機を活用した沿岸防衛構想を構築する方針であり、中谷氏は今後、具体的な協力の可能性を検討していくと述べた。

また、19日にはトルコの国防産業庁長官と技術協力に関する実務レベルの協議を開始することで合意した。

（要約）

中谷防衛相（８月５日）＝川口正峰撮影 

　【イスタンブール＝中田隆徳】中谷防衛相は２０日、訪問先のトルコ・イスタンブールで記者会見し、トルコ製の無人機導入を検討する考えを表明した。攻撃型ドローン「ＴＢ２バイラクタル」などが念頭にある。 

　防衛省は無人機を活用する沿岸防衛構想を２０２７年度中に構築する方針だ。「ＴＢ２バイラクタル」は、ウクライナ軍が導入し、侵略してきたロシア軍の戦車を破壊するなど威力を発揮したことで知られる。 

　中谷氏は「今後、装備当局間で具体的な協力の可能性について検討していく」と語った。 

　これに先立ち、中谷氏は１９日、ハルク・ギョルギュン国防産業庁長官とアンカラで面会し、技術協力に向け、防衛装備庁とトルコ国防産業庁や両国の産業間で実務レベルの協議を開始することで一致した。