神奈川県警に勤務する女性が痴漢被害を受け、警視庁に勤務する夫が公休を取って妻の通勤に同行した。

夫は、駅で妻の下半身を触った容疑者を現行犯逮捕した。

容疑者は37歳の会社員で、何度も同様の被害を受けていた女性の相談を受けた夫が対応したものである。

逮捕された男は「避けようとして手が当たっただけ」と容疑を否認している。

（要約）

神奈川県警本部=横浜市中区海岸通２丁目 

　神奈川県警に勤務する妻から痴漢被害の相談を受け、警視庁に勤務する夫が公休を取って妻の通勤に同行し、駅のホームで妻の下半身を触った容疑者を現行犯逮捕した。 

　県警戸部署によると、県迷惑行為防止条例違反容疑で現行犯逮捕されたのは、東京都大田区の会社員の男（37）。男は21日午前7時40分ごろ、東急東横線横浜駅のホームで、通勤中の県警職員の女性（37）の下半身を手の甲で触った疑いがある。「避けようとして手が当たっただけだ」などと容疑を否認しているという。 

　女性は4月ごろから数回、同一とみられる男から痴漢被害に遭っており、警視庁警察官の夫（37）に相談。この日、容疑者を捕まえようと夫は公休を取り、妻の通勤に同行し、男が尻を触ったのを確認。その場で取り押さえて、横浜市内で開催されているアフリカ開発会議の警戒で近くに居合わせた戸部署員に引き渡したという。（奥田薫子） 

朝日新聞社