( 318203 )  2025/08/22 06:44:17  
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道ばたに放置されたマクドナルドの食品 

 

 転売目的の大量購入が問題になっていたマクドナルドのハッピーセットをめぐり、新たな対応が発表されました。 

 日本マクドナルドは20日、来週金曜の29日から開始する予定だった漫画「ワンピース」のカードゲームがついてくるハッピーセットのキャンペーンについて、実施を見送ると発表しました。 

 今月実施したポケットモンスターのカードなどがついてくるキャンペーンで、転売目的の大量購入や食品廃棄などが問題となっていました。 

 

「ポケカ」めぐる混乱 

 

 今月9日から11日限定でハッピーセットにつけた「ポケモンカード」は、1セットにつき2枚を配布しました。 

 あらかじめ転売対策は講じていました。 

〇購入は1人5セットまで 

〇営利目的の購入、食べきれない量の注文をしないよう呼びかけ 

〇メルカリと連携し、出品された場合は削除対象とする 

 

「ハッピーセット」の企画中止を告知するマクドナルドHP 

 

 しかし9日、結局大量購入が発生し、フリマサイトにも出品されました。目的はカードのため、食品が捨てられる事態も発生しました。また、客が殺到した店舗で従業員らに怒号が飛ぶケースも確認されています。 

 混乱が発生したことに対し、マクドナルドはホームページで客・従業員らに謝罪することになりました。 

 

 この事態を受け、29日から予定していたハッピーセットでの「ワンピースカード」のキャンペーンは中止が決まりました。 

 この期間に購入した客には、過去に配布していたおもちゃなどを提供するということです。 

 

ハッピーセットの転売対策は 

 

 経営コンサルタントの坂口孝則さんは、利益よりも従業員やブランドイメージを守る決断をしたことは評価できるとしました。 

 

 今後同様のキャンペーンをおこなう際に考えられる対策としては、以下のように提案しました。 

 〇配布時に開封し、印をつけるなど「商品価値を下げてしまう」(新品の状態でなければ商品価値がぐんと落ちるため) 

 〇個人IDとの紐づけなどで「販売を厳しく制限する」 

 〇食品廃棄を減らすために「飲食後に配布」 

 

 坂口さんは、企業がお金と手間をかければ、転売を減らすことができると指摘しました。 

 

「ハッピーセット」めぐり混乱したマクドナルド 

 

 ポケモンカードは、10万円単位で取引されることもある人気コンテンツです。 

 食品とセットで販売するものとして適切だったのかどうかも含めて、今回の事態を振り返る必要がありそうです。 

 

 

 
 

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