( 318886 )  2025/08/25 04:45:09  
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韓国の李在明大統領が日本を訪問し、石破茂首相との会談を行った。

韓国の国家安保室長、魏聖洛は会談の成果を強調し、両国間の協力強化について話した。

特に、日韓首脳が少人数での長時間の会合で多くの重要な問題を議論したことが際立つ。

また、会談後の夕食会では、石破首相が考案したカレーなどが振る舞われた。

一方、歴史問題に関する言及が共同文書になかったことに韓国の記者が不満を示したが、魏氏は議論が「哲学的なアプローチ」で行われたと説明した。

(要約)

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会談を前に韓国の李在明大統領(左)を迎える石破茂首相=23日午後、首相官邸(春名中撮影) 

 

訪日中の韓国・李在明(イジェミョン)大統領に同行する魏聖洛(ウィソンラク)国家安保室長は24日午前、東京都内で会見し、23日の日韓首脳会談について「大統領就任から2カ月でシャトル外交を早期に復元した。韓国主導で日韓協力強化を実現した」と成果を強調した。魏氏は会談の舞台裏を振り返り、前夜の夕食会では、カレー好きとして知られる石破茂首相が考案した「石破式カレー」で李氏らをもてなしたと明らかにした。 

 

魏氏によると、約2時間に及んだ会談のうち、同席者を限定した少人数の会合は当初予定の20分を大きく超え、約1時間に及んだ。トランプ米政権との関税交渉に関する日本側の助言や李氏からの質問に多くの時間が割かれたといい、魏氏は「大変参考になり、感謝している」と述べた。 

 

ともに党内で「非主流派」の道を歩んできた両首脳は、「必要であれば主流派に対しても果敢にものを申すスタイル」が共通している、との話でも盛り上がったという。 

 

17年ぶりに会談の成果を共同文書で発表した点については「大統領訪日があわただしく決まったこともあり、日韓の実務者間では文書を作らない方向で協議していた」が、李氏の強い要望を受けて方針が変更されたと述べた。 

 

会談後の夕食会では「石破式カレー」のほか、キムチを乗せた韓国式のウナギ料理や、李氏の好物を考慮した岡山県産の白桃などが並んだ。韓国名物の安東焼酎や石破首相の故郷、鳥取県のビールも提供された。 

 

首相は李氏が出版した自叙伝の日本語版を事前に読んでいたといい、李氏に本へのサインも求める一幕もあった。夕食後は両首脳夫妻4人のみで部屋を移り、さらに会話を楽しんだという。 

 

一方、会見では韓国人記者から、成果文書での歴史問題をめぐる言及に進展がなかったとの不満の声が相次いだ。魏氏は「両首脳は歴史問題についても多くの議論をした。具体的な懸案に関してよりも、問題をどう扱えばいいのか、どうすれば現在と未来の協力を推進できるのかといった『哲学的なアプローチ』で議論が行われた」と釈明した。(時吉達也) 

 

 

 
 

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